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  A Day in the Life

 

Full Album +9   

Full Album 2

ジャズ以外のファンも多く持つウエスの1967年のヒット作。ビートルズのカヴァー曲「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」やスタンダード・ナンバーを中心にしたポップな作品で、ドン・セベスキーの絶妙なアレンジが光る。フュージョン黎明期の傑作。
ジャズ・ギター伝説の1人、ウェスの作品群の中では「イージー・リスニング風」ということで軽視されるきらいがあるが、今聞いてこれを本当にイージー・リスニングとして使うだろうか?確かにセベスキーのアレンジによるバックは非常に洗練され、心地良いが、それでも現在の音楽の中ではむしろ真摯な音に響くのではないか。そしてウェスのプレイは通常のコンボ編成によるジャズ演奏形式でない分、インタープレイではなく、自己の限界に自己で挑むようなものとなっている。彼のプレイはリラックスしたもののように響くが、実際には非常に集中したテンションの高いもので、それがこの作品をBGMとして処理できないものにしている。

 

1. A Day In The Life
2. Watch What Happens
3. When A Man Loves A Woman
4. California Nights
5. Angel
6. Eleanor Rigby
7. Willow Weep For Me
8. Windy
9. Trust In Me
10. The Joker

Ray Alonge (frh)
George Marge, Romeo Penque, Joe Soldo (bfl)
Stan Webb (bfl, woodwinds) Phil Bodner (woodwinds)
Julius Brand, Peter Buonconsiglio, Mac Ceppos,
Lewis Eley, Harry Glickman, Harry Katzman,
Leo Kruczek, Gene Orloff, Tosha Samaroff,
Sylvan Shulman, Harry Urbont, Jack Zayde (vln)
Harold Coletta, Emanuel Vardi (vla)
Charles McCracken, Alan Shulman (vlc)
Margaret Ross (harp) Herbie Hancock (p)
Wes Montgomery (g)
Ron Carter (b) Grady Tate (d) Ray Barretto (cga)
Jack Jennings, Joe Wohletz (per) Don Sebesky (arr, cond)

 

Rudy Van Gelder Studio,
Englewood Cliffs, NJ, June 6, 1967

ウェス・モンゴメリーは、ジャズ・ギタリストで、独学でギターを学んだそうです。ギタリストは、ジャンゴ・ラインハルトといいジミ・ヘンドリックスといい、独学派にきらめく才能があります。ギタリストとして見たウェスは、オクターブ奏法という非常に独特なスタイルを持っています。1オクターブのユニゾンで同じメロディを弾くことで、太くて暖かいメロディラインになります。ただ、ギターで普通に調弦した場合、そう簡単には弾きこなせないのですが、ウェスは、楽々と普通の速さで弾いてしまいます。彼はオクターブ一本槍ではなく、普通にシングルノートのフレーズも弾きます。このアルバムの2曲目は、その好例と言えます。また彼は、全ての音を親指で弾くのが特徴です。ブンブンと甘ったるい音がしそうですが、非常にシャープです。ギターは、ギブソンL5などを使っていたようです。彼はギターにこだわらなかったといいますが、L5じゃあ、そりゃもうこだわる必要ないでしょう!音楽家としてみたウェスは、まさにその溢れるような歌心に最大の魅力があると思います。ほんとうに、理屈では出てこないような、曲のその場その場の楽想にぴたりと合う素晴らしい直感的なフレーズを次々と繰り出してきます。このアルバムは、標題曲はビートルズですし、その他もポピュラーな曲が多いので、かえって、ウェスのギターの歌心を純粋に楽しめるのではないかと思います。

 

67年にクリード・テイラーがプロデュースして、イージーリスニング・ジャズの大ブームを全世界に起こした1枚。「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」などのビートルズ・ナンバーに加えて「柳が私のために泣いている」などのモンゴメリーのオリジナル曲も。バイオリン、フルート、ヴィオラなどのオーケストラにハービー・ハンコックのピアノ、ロン・カーターのベースと、豪華絢爛。フル・ハウスなどのモンゴメリーの超名盤以外認めないジャズ・ファンは、出来が悪いと言う。でも楽しく軽いウエスもいいじゃないの。カーステレオで聴くのにもピッタリ。ジャズの間口は広いほどいい。

 

 

 

 

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