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  Tune Up

このアルバムはブローイング・セッション的なアルバムです。全体的に、くつろいだ中にも程よい緊張感のある好セッションであると思います。ソニー・スティットの快作であると同時に、ドラムのアラン・ドウソンの素晴らしさも目を引きます。実際、このアルバムで彼の名を知った人も多いのではないかと思います。特に1曲目。最初の数小節でこの繊細なグルーヴに引き込まれてしまいます。ジャズの名アルバムの影には名ドラマーあり、そんな風に思ってしまいます。
まさにスティットの真骨頂、歌心溢れるフレ-ズはまさに名人そのものとにかく一度は聴く価値の有るハ-ドバップの隠れたる名作!またアラン・ドウソン(ds)をはじめとするバックのサポ-トも絶妙です。

 

1. Tune-Up
2. I Can't Get Started
3. Idaho
4. Just Friends
5. Blues for Prez and Bird
6. Groovin' High
7. I Got Rhythm

Sonny Stitt (as,ts)
Barry Harris (p)
Sam Jones (b)
Alan Dawson (ds)

 

Recorded 1972.02

僕はアラン・ドウソンのドラムスが入ったアルバムが結構好きで、メンバーに入っているとつい手にとってしまいます。そんな中で、スティットのこのアルバム「Tune UP」とフィル・ウッズの「Musique Du Bois」は特別な2枚で、何年たっても飽きのこない愛聴盤。スティットの良さは「サックス吹きとして真っ直ぐな姿勢」の一言で説明がつくんじゃないかな。流行を追わない、奇を衒わない、常に直球勝負。必ずしもそれがプラスになるとも限らないけど、その分、安心して聴けます。まずは一曲目の「Tune Up」を聴いてみてください。いきなりサックスが先発、「あとはついておいで」てな具合。縦横無尽、天衣無縫に演奏して、あっという間の4分53秒です。その後も、アプローチは変わらず。「アレンジなんていいんだよ、俺のレコード買う奴は俺のサックスが聴きたいんだから(想像)」と言わんばかりに突っ走り放し。こういう演奏を続けるスティットですから、リズム隊がしっかりしていないと聴ける演奏にならないのは言うまでもありません。そこで登場するのが、名手アラン・ドウソン、抜群のベースランニング、サム・ジョーンズ、燻し銀バリー・ハリスという訳です。フリージャズの終焉、フュージョンの台頭、マイルスの電化、なーんも関係なくストレートにハードバップ、もう最高。演奏曲も魅力が一杯。Tune-up では一気に吹ききるスティット、ピアノソロを挟んで一気にテーマにとんぼ返り。ちょっとしっとりと「言い出しかねて」では、ドウソンのブラシが冴え、ジョーンズのベースソロも堪能できます。再度の盛り上がりを見せるGroovin' Highにおいては、あのハリスがパウエル張りにソロで唸ります。そして最後に唯一の長尺演奏 I Got Rhythm でアルバムは終了。至福の40数分です。これは『買い』です。コレクションから外す訳にはいかないです。

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