私が所有するアルバムをご紹介いたします。
Topページ
好きなアルバム
最近聴いたアルバム
YouTube
気になるサイト

  Sits in with the Oscar Peterson Trio

 

Full Album   

ジャケットが地味で損をしていると思う。ヴァーヴらしくない。内容は凄く1曲目から全開バリバリの演奏で思わず引き込まれてしまう。STITTはアルトを中心にプレイしているが、輝かしい音色、完璧なテクニックで多彩なフレーズを繰り出し、触発されたPETERSONがいつにも増して弾きまくる。凄腕揃いが本気を出すとこんな演奏になるのか・・・・多作家のSTITTのベスト10に間違いなく入るアルバム。

 

1. I Can't Give You Anything But Love
2. Au Privave
3. The Gypsy
4. I'll Remember April
5. Scrapple From The Apple
6. Moten Swing
7. Blues For Pres, Sweet, Ben & All The Other Funky Ones
8. Easy Does It
9. I Didn't Know What Time It Was
10. I Remember You
11. I Know That You Know

Sonny Stitt (as,ts)
Oscar Peterson (p)
Ray Brown (b)
Ed Thigpen (ds)

Sonny Stitt (as)
Roy Eldridge (tp)
Oscar Peterson (p)
Herb Ellis (g)
Ray Brown (b)
Stan Levey (ds)

Recorded 1959.05,1957.10

アルバムの内容説明は他のレビューアに譲るとして、一番のこのアルバムの目玉はなんといっても2曲目の「Au privave」です。強烈なオスカー・ピーターソンのイントロから始まり、どんどん加速度的に速度を増しながら、スティットのアルトソロは熱気を帯びてゆく。そしてピーターソンのピアノソロ、これは弾丸列車が煙をモクモクと上げて走っているようですね。ピーターソンの「合いの手」、ソロなのか、バッキングなのかよくわからないが、これに応じてスティットが熱くなっていくのは確か。ピーターソンとスティットという二人の大天才の息がピタリと合ったその瞬間が見事に表現されている。こんなに(ジャズ)ブルースがかっこよく決まった演奏は他に例を見ない。それほど、このブルースはジャズ史上において価値のある名演奏だと思う。ジャズミュージシャンはブルースはみんなリラックスして演奏するもので、みんなできると自負しているから結構いいかげんにやってしまうことが多いんですけど、このアルバムの「Au privave」は気合、特別入ってますよ。スティットはアルト奏者であるけれど、このアルバムではテナーも吹いていて、個人的にはそのテナーも好きですね。やはり音色がいい。友人の一人はさかんにこのアルバムのブルースをコピーし、セッションでフレーズを多用していたけど、なんか「違うんだよなー」。すべてが違う。→そりぁそうか、相手はプロだもんね。その繰り出すタイミング、リズム、熱気、音楽を楽しめている感じ。いやー、買ってください、特にジャズ初心者の方に聞いてほしいな。マイルスとは全然ちがう王道ジャズがここにあるよ。

Copyright © 2011-2015 toppe 2 All rights reserved.
by ジャズアルバム紹介



inserted by FC2 system