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  Salt And Pepper

ソニー・スティット(as,ts)とポール・ゴンザルヴェス(ts)というサックスプレイヤー2人をフロントに置いた双頭クインテット作品。アルバムタイトルの「ソルト&ペッパー」は塩味の方がソニー・スティット、胡椒味の方がポール・ゴンザルヴェスとなぞらえたもの。スピーカーでは右サイドがスティットで、左サイドがゴンザルヴェスだ。どちらかというと、ゴンザルヴェスの方が泥臭くて野趣あふれる演奏を聴かせる。リズムセクションは、ハンク・ジョーンズ(p)、ミルト・ヒントン(b)、オシー・ジョンソン(ds)。1963年の録音。
タイトル曲「ソルト&ペッパー」、低音方面をガッチリ押さえ派手さが控えめながらも、回転速度を速めることで内なるスリルや静かなパワーを感じさせる。リズムセクションも良く、特にベースのミルト・ヒントンは余計な音を足すこともなく、その着実な演奏は作品の引き締め役を担っている。

1. Salt And Pepper
2. S'posin'
3. Theme From Lord Of The Flies
4. Perdido (Another Take)
5. Stardust

Sonny Stitt (as,ts)
Paul Gonsalves (ts)
Hank Jones (p)
Milt Hinton (b)
Osie Johnson (ds)

 

Recorded 1963.09

2曲目「スポージン」ではゴンザルヴェスの長いソロからベースソロ、ピアノソロと回して、スティットのソロに入る。ゴンザルヴェスとの対比により、スティットのソロが明るく聞こえる。
3曲目「ロード・オブ・ザ・フライズ」ピアノの前後するスイングしたリズムに両サックスがぴょこぴょこ跳ねて回る愉快な演奏。
4曲目「パーディド」ゴンザルヴェスは、これぞテナー!というブリブリとした音を、さらにグイグイと引き延ばす。これに対するスティットのアルトも、音を敷き詰めては上に持ち上げるように伸ばすという作業を繰り返してゴンザルヴェスに対抗。
ラストの「スターダスト」はこれまでのとは違うロマンティックバラード。スティットの吹き回しが叙情的。ここにゴンザルヴェスが低音からねっとりと絡んでいく。一見静かだが、水面下で激しいバトルをしてるようにも見える。
お互いのスタイルに歩み寄る姿勢を見せながらも、それぞれ個性が色濃く出た一枚であった。

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