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ソニー・スティット(as,ts)とポール・ゴンザルヴェス(ts)というサックスプレイヤー2人をフロントに置いた双頭クインテット作品。アルバムタイトルの「ソルト&ペッパー」は塩味の方がソニー・スティット、胡椒味の方がポール・ゴンザルヴェスとなぞらえたもの。スピーカーでは右サイドがスティットで、左サイドがゴンザルヴェスだ。どちらかというと、ゴンザルヴェスの方が泥臭くて野趣あふれる演奏を聴かせる。リズムセクションは、ハンク・ジョーンズ(p)、ミルト・ヒントン(b)、オシー・ジョンソン(ds)。1963年の録音。
タイトル曲「ソルト&ペッパー」、低音方面をガッチリ押さえ派手さが控えめながらも、回転速度を速めることで内なるスリルや静かなパワーを感じさせる。リズムセクションも良く、特にベースのミルト・ヒントンは余計な音を足すこともなく、その着実な演奏は作品の引き締め役を担っている。 |