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Full Album   

テナーのスティットもなかなかいいと感じさせてくれる“イージー・リヴィング”、そして、サックスの演奏としては十八番のFGといった曲でスティットの実力が窺い知れる。超一流にはなれない憂鬱を感じるスティットこそが彼の魅力に違いない。
「『パーソナル・アピアランス』と題された本アルバムは、スティットにとって最高作とはいえないが、野球でいえば3塁打といった内容。」とは、ライナーの佐藤秀樹さんの(93年の)解説。こりゃ解りやすい!!今度、どこかで使おう。・・・光三郎の鉄砲節河内音頭と題された本アルバムは、光三郎にとって最高作とはいえないが、野球でいえば3塁打という内容・・・!?どれのことやろ〜?でも、ともかくSonny Stittは、三塁打王かも知れないですね。

 

1. Easy To Love
2. Easy Living
3. Autumn In New York
4. You'd Be So Nice To Come Home To
5. For Some Friends
6. I Never Knew
7. Between The Devil And The Deep Blue Sea
8. East Of The Sun ( West Of The Moon )
9. Original
10. Avalon
11. Blues Greasy

Sonny Stitt (as,ts)
Bobby Timmons (p)
Edgar Willis (b)
Kenny Dennis (ds)

 

Recorded 1957.08

ソニー・スティットはそのサックスのテクニックではアルトであれ,テナーであれ,彼以上にに巧い人はチャーリー・パーカーをのぞいてはいないのでは?と思わせる位巧いアルトとテナーの巨人です.僕は彼の演奏する,テナー・サックスがとても好きなのですが,このアルバムでもその魅力は充分生かされています。彼の巧さはソニー・ロリンズの様な天才的なひらめきを持った,巧さではなく,熟練された技術を持った職人の様な巧さなのです.ですから,彫金師が丹誠を込めて作った,いぶし銀の彫り物の様な美しさを感じるのです。確かにこのアルバムを吹き込んだ頃のスティットは若い頃でしたから,それほどではありませんが、僕が大学の頃に彼のプレイが再認識され,一時,とても注目されたときがあったのです.其れは、彼が、コブルストーンと言う新しいレーベルに於いて“Tune up”と言うアルバムを発表した時です.ドラムスに、トニー・ウィリアムスの先生のアラン・ドウソンを起用した.渋く,そして、とても熱い素晴らしいアルバムだったのでした.その演奏はまさに彼の魂を感じるものだったのです.その色がいぶし銀だったのです。こういう彼の演奏は、年をとらないと解らないものです.年をとるという事は、ちっともいいことはありませんが、こと、こういう事に関しては、僕は年をとって、良かったと思える数少ないものだと思います。このアルバムはソニー・スティットの独壇場と言おうか、まったく、僕はこのアルバムの他のメンバーのことは覚えていませんでした。ソニー・スティット一色です。後ろのライナー・ノートを見ると,ピアノがボビー・ティモンズです.少なくても、ピーターソン位でないと、スティットのテナーとバランスが生まれないのです。吹き込まれた年、1957年のことを考えると、彼の最高のアルバムを作るなら、やはリ、バド・パウエルにピアノをと思いますよね、しっとりとしたアルバムだったらトミー・フラナガン、地味だけど渋いハンク・ジョーンズもいいですね、こんな事を空想するのも、また、もうひとつのジャズの楽しみでもあるのです。

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