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 Summertime

 

 

Full Album   

「テイク・ファイブ」の美しいメロディーのアルト・サックス,デズモンドの人気を決定付けた作品。これ以後クリード・テイラーのもとで通算5枚のアルバムを作ることとなった。オールスターのバックによるドン・セベスキーのアレンジも冴えた美しい作品。
ポール・デスモンドの違った一面を垣間見るような作品だと思う。
#1、#3、#5、#8は軽快に演奏されている。スローバラード「卑怯者の勲章(別名EMILY)」EMILYと言ったほうが馴染みがある。とても美しい。「枯葉」もスローテンポで演奏されておりボサノヴァ・リズムに乗ってデスモンドのアルトが美しく冴えている。#9は唯一デスモンドの曲。〆の#10はタイトル曲「サマータイム」変拍子、モード手法的なフレーズで聴かせるデスモンドのプレイはさすが!というより他にないと思う。個人的にここでの白眉は#2の「過去を求めて」でしょう・・CTIらしくドン・セベスキーが書いた曲。チェット・ベイカーとの共演「YOU CAN’T GO HOME AGAIN」(これもセベスキーのアレンジ)を彷彿とさせる哀切極まりない悲しいほどに美しい曲である。この曲を聴きたいが為にターン・テーブルに載せることもしばしば・・また#4、#5、#7、#9、#10でハービー・ハンコックの美しいピアノが聴けるのも嬉しい。愛聴盤であり貴重な一枚である

1. Samba With Some Barbecue
2. Olvidar
3. Ob-La-Di, Ob-La-Da
4. Emily
5. Someday My Prince Will Come
6. Autumn Leaves
7. Where Is Love?
8. Lady In Cement
9. North By Northeast
10. Summertime

 

Paul Desmond (as)
Burt Collins (tp,flh)
Joe Shepley (tp,flh)
Marvin Stamm (tp,flh)
Paul Faulise (tb)
Urbie Green (tb)
J. J. Johnson (tb)
Bill Watrous (tb)
Kai Winding (tb)
Ray Alonge (fhr)
Jimmy Buffington (fhr)
Mike Mainieri (vib)
Herbie Hancock (p)
Jay Berliner (g)
Ron Carter (b)
Leo Morris (ds)
Jack Jenings (perc)
Airto Moreira (perc)

 

Recorded 1968.10

「テーク・ファイヴ」の作曲者として有名なアルトサックス奏者ポール・デスモンドの音楽は聴きやすいためか、なんとなく軽んじられている。デイブ・ブルーベックとのコンビが長く、テーク・ファイブがあまりにも有名になったためと、スタンダード・ナンバーを演奏する機会が多いのも、軽く見られる原因かも知れない。しかし、くぐもったような、しっとりした暖かい音色でもスタンダード曲を軽々と吹くデスモンドは魅力に溢れている。なにより、疲れた時、落ち込んでいる時に聴いても、コルトレーンの音楽のように、暗い気持ちにならない。そこがいい。(ある人にとってはそこが食い足りないのだろうが・・・)。RCAからA&Mに移籍し、名プロデューサーのクリード・テイラーと何枚ものアルバムを残しているが、ベストはやはりこれだろう。表題曲サマータイム以外に「いつか王子様が」「枯葉」などのスタンダードに加え、「過去を求めて」などの珍しい曲や、ビートルズナンバーにも挑戦。ハービー・ハンコック、ロン・カーター、アイアートなどの豪華なサイドメンももちろんいい。熟練したベテランがオーケストラをバックに肩の力を抜いて軽々と吹いた傑作。いつまでも聴き飽きない。

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