Full Album
70年代のピーターソンはあまり批評家に相手にされなかったという印象がありますが,彼の気迫は黄金のトリオのときよりも凄いと思います。有無もいわせないような圧倒的なピアノのタッチはまさにピーターソンのトレードマークです。また、1973年の録音だけあって音もいいです。プロデューサーのノーマングランツもこのような作品を待ち望んでいたと思います。最初のブルースエチュードは凄い迫力でいかにもピーターソンと言った感じです。個人的に好きな曲は4曲目のカム・サンデー5曲目のシークレット・ラヴです。4曲目はピーターソンが参加した曲ではなく、ジョーパス(g)のソロです。彼はその後有名なアルバムVirtuosoを録音するわけですが,このアルバムの演奏はその走りといえるものです。5曲目はとても小気味良い曲で,ピーターソントリオのチームワークの良さがよくわかります。このアルバムが気に入った人はThe goog lifeというアルバムもあるのでこれもおすすめです。
1. Blues Etude 2. Chicago Blues 3. Easy Listenin' Blues 4. Come Sunday 5. Secret Love
Oscar Peterson (p) Joe Pass (g) Niels-Henning Φrsted Pedersen (b)
Recorded 1973.05