Full Album
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MJQで有名なミルト・ジャクソンだが,他のミュージシャンたちとの共演をすると,また別の持ち味を発揮する。そのよい例がサヴォイ・レコードから何枚か出たうちのベスト・セラーであるこのアルバムだ。サヴォイのスター全員のセッションでもある。ミルト・ジャクソンのビブラフォンが大好きで、30年間も時折引っ張り出して聞いている50年代モダンジャズのアルバムである。今の電脳音楽とちがって100%アーコスティックな音は私にとってこの上無く心地よく身体に響く。ハンク・ジョーンズ(フルート、テナーサックス)にMJQ(モダン・ジャズ・カルテット)のミルト・ジャクソン(ヴァイブ)とケニー・クラー(ドラム)、他にp、bが加わったコンボ編成。これらのメンバーもそれぞれが今では伝説的奏者である。ヴァイブの音でこのアルバムもMJQの雰囲気に近いが、フルート・ジャズの元祖ハンク・ジョーンズが加わって一味違うものとなっており、ヴァイブ、ピアノと絡むジャズフルートは最高で洗練されたファンキーは聞きやすく、1曲目OPUS DE FUNKの13分があっという間で終わる。
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