1981年の録音。ジャズ・ジャイアントたちは同じことをずっとやっているようで、どこかで工夫を仕掛けて高いレベルの演奏にしている。やはり名人、なのでしょうね。買う時に心配した「大味」感は全くなく、「Stuffy」も楽しめて満足しました。この手の作品、膨大にありますが、まだまだ手を出してしまいそうです・・・・・。
この作品、買う時に少々迷いました。オリジナル・ジャケットが改悪されていること(まあ、オリジナルもミルトの顔のアップであまり変わりませんが・・)、もう一つ、メンバーが「超豪華」ゆえに、大味なセッションになっているのでは?という不安があったのです。ジャケットをひっくり返し、曲目を見て買うことにしました。コールマン・ホーキンス(ts)作曲の「Stuffy」が入っていたからです。「三つ子の魂百まで」と言いますが、ジャズ初心者の心も恐い。まだジャズを聴き始めて間もないころ、FMジャズ番組でコールマン・ホーキンス自身が演奏するこの曲が流れてきて、私はノック・アウトされました。そのスイングの力強いこと!よく分からないながらも、バンドに強烈なパワーが宿っていることを感じ、「何なんだこれは・・・・」と耳をダンボにして聴き入りました。その思い出の曲をジャズ・ジャイアントが演奏する。それだけで「買い」ではありませんか。 |