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  Blues Walk

 

Full Album   

ルー・ドナルドソンはチャーリー・パーカー系の本格派アルト奏者としてデビューしたが、その後、軌道修正してファンキー~ソウル・ジャズの方向に路線変更した。58年録音の本作は、路線変更後の人気作。やはりこのアルバムの魅力は、黒さと絶妙な歌いっぷりにあるのではないかと思ったりする。あの時代のジャズを表現する時によく使われる、ファンキーとかアーシーといった言葉、それがぴったりと当てはまる演奏なのである。バックは盟友ハーマン・フォスターのピアノ・トリオ+コンガという編成。レイ・バレットのコンガを加えたことによって、ふつうのワンホーン編成とはひと味違う躍動感と華やかさを伴った演奏になっているあたりも本作の特徴といっていい。魅力的な曲がそろっているのも人気の一因だろう。
タイトル曲はもちろん、熱くエモーショナルなブロウが素敵なデンジル・ベストのバップ曲< 2 >「Move」、バレットのコンガが活躍するオリジナルの< 4 >「Play Ray」、さりげない演奏なのにいつまでも心に残る< 3 >「The Masquerade Is Over」< 6 >「Callin' All Cats」など、どの曲も心の琴線をくすぐる。

1 Blues Walk
2 Move
3 The Masquerade is over
4 Play ray
5 Autmn Nocturne
6 Callin’all cats

Lou Donaldson as
Herman Foster p
Peck Morrison b
Dave Bailey ds

Ray Barretto conga
Recorded in Jul 1958

ルー・ドナルドソンが1958年に吹き込んだ代表作。まさにブルース、黒いフィーリングがたっぷりだ。冒頭のタイトル曲に四曲目と終曲が彼の作曲ですが、どれもアーシーかつユニークでいい。また演奏もいい。よほどコンディションが好かったのか聴かせてくれる。
ワンホーンなのにダレない。リラックスした雰囲気なのにダレない。音色、フレーズ、リズムと綜合的にクリエイティブ。特に三曲目は端から端まで綺麗で魅了される。さてそんなアルトサックスを吹く主役といっしょに演るのは、ピアノにハーマン・フォスター、ベースにペック・モリソン、ドラムにデイヴ・ベイリー、最後にコンガでレイ・バレットだ。心配りが素晴らしい根っからの裏方ベイリーや、こちらも控え目ながら鋭い表現力を持つモリソンもいいですが、やはりフォスターとバレットがいい仕事するんです。フォスターはドナルドソンと相棒と言えるほど共演していくが、この人は独自の世界を築いてるピアニストだ。多少、器用貧乏な気もしないでもないが、独特の美的感覚と自己主張の強さが特徴。弾くというより叩く感じのタッチはどこかズレてるけど、こういう理屈じゃない作風にはよく溶け込む。バレットは言わずと知れた大物になってく人。全体でこそ調和だが、ソロパートへ突入した途端に空気感・質感を変える。ノータイムで出てくる技に圧倒される。研究に研究を重ねた裏打ちがみえるし、それを常に真剣勝負でやってくる。だからなるべくしての人だった。雰囲気としてはゆったりの一枚ですが、そこで波打つ黒さは刺激的で楽しいですよ。興味ある方是非どうぞ。

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