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スイングジャーナル誌の85年6月号に投票用紙を封入し、50曲の候補曲の中からケニー・ドリューの新作のために演奏される曲を読者から募り、同誌の9月号の発表結果に基いて制作されたスタンダード集。ケニー・ドリューの音楽的円熟を示した好アルバム。
ケニー・ドリューは、1950年代にコルトレーンの『ブルー・トレイン』に参加しており、当時のケニー・ドリュー・トリオには、ポール・チェンバースも参加した評判のピアニストでした。しばらく不遇な時代があり60年代にはヨーロッパに渡って、北欧のジャズの都・コペンハーゲンをジャズの活動場所として選びました。ベースのニールス・ヘニング・オーステッド・ペデルセンもドラムのエド・シグペンもコペンハーゲン在住で、ヨーロッパの香りがするジャズが聴けるというわけです。この『ケニー・ドリュー・バイ・リクエスト』は、当時のスイング・ジャーナル誌の企画として、ジャズのスタンダード・ナンバーから読者が選んだ10曲が収められています。スタンダード・ナンバーばかりですから、当然過去の名演奏と比較される運命にあります。自信がないとこのような企画にのりませんし、演奏した後の反響を考えますと、二の足を踏んでもよいのに、ケニー・ドリューは王道とも言える風格のある演奏を展開しています。ピアノのタッチの美しさ、技巧的な面は申し分なく、抒情的でありながら、かつエモーショナルな演奏を聴くことができます。メロディに親しみを覚えることでしょうから、ジャズの初心者にもお勧めします。コマーシャルな雰囲気が感じられ、発売当時のジャズ・ファンからは敬遠されたこともありますが、とても上質で、洗練されたオシャレなピアノ・トリオだと評価できます。大変よく聴いたアルバムが廃盤なのは辛いですから、多くのジャズ愛好家に知ってもらうためにも再発売してほしいCDの一つに挙げられます。

1. Softly, As In A Morning Sunrise
2. Misty
3. On Green Dolphin Street
4. Smoke Gets In Your Eyes
5. You'd Be So Nice To Come Home To
6. My Funny Valentine
7. Lover Come Back To Me
8. As Time Goes By
9. Fly Me To The Moon
10. 'Round About Midnight

 

Kenny Drew (p)
Niels-Henning Orsted Pedersen (b)
Ed Thigpen (d)

 

Copenhagen, Denmark, August 24 & 25, 1985

ケニードリューのアルバムはBGMに最適です。ジャズはとかく難しいイメージがありますが、どの曲もメジャーなのでメロディを聞けばピンと来るものばかりです。 私は車の中や家事の合間に聞いていますが、邪魔にならずピアノの旋律を心地よく感じています。


本作はケニーのトリオを聞く切っ掛けになった私の愛聴盤である。
ケニーの実力は言うに及ばず、ペデルセンの存在がこのトリオをより印象的なものにする。録音自体が80年代である為に音自体は大変綺麗な録音である。昨今流行の日本企画ジャズ録音なので、フリーのような奇抜なものではなく、典型的なモダン・ジャズの音作りである点も好感が持てる。そして選曲がスタンダードと来るから私のようなジャズ素人でもとても聞き易かった記憶がある。マンハッタンと並んでケニーの本シリーズは愛聴盤となった。しかし、失礼ながら、当然、初めはながら聞きしていた物だったが、何かをしながらふと耳に飛び込んでくる印象的なフレーズに徐々に嵌っていくと、ペデルセンのリード・ベースの印象的な音が耳から離れなくなる。トリオを聴くようになって、そしてベースに注目して聴くようになったのは本作が初めてであった。以来、このシリーズはずっと購入し続けてきたが、最初に買った本作の印象はやはり忘れがたいものがある。この80年代録音のシリーズは良い企画だった。最近は当時のシリーズをならべて聞き綴っている。

 

 

 

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