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  The Koeln Concert

 

Full Album   

キース・ジャレットは、ソロピアノで独自の世界を築きあげたことでも評価されている。ドイツのレーベル「ECM」からの最初の作品はソロピアノで、スタジオ録音では8曲のオリジナルを演奏した。だが、キースの天才ぶりが発揮されたのは、完全なる「即興」ピアノ演奏の本盤だ。観客の目の前で、気持ちの赴くまま弾くソロは長くなるが、それでも起承転結のある構成力の高さには舌を巻く。即興でありながら、難解なところがない。冒頭の<1>は、車のCMに使用されたこともあるほどだ。彼のポップなメロディセンスが最大限に表れ、リアルタイムで最適なハーモニーをつけていく。一定のテンポで1つのフレーズを繰り返す情熱的なパートや、すべての音に集中して奏でるパートの美しさに、言葉を失うばかりだ。このアルバムの成功もあって、即興ソロピアノ・アルバムは多数録音される。だが、完成度では本盤が最も高いといえるだろう。

1 KOLN, January 24, 1975 Part 1
2 KOLN, January 24, 1975 Part 2a
3 KOLN, January 24, 1975 Part 2b
4 KOLN, January 24, 1975 Part 2c

KEITH JARRETT p

 

Recorded live at the Opera in Koln, Germany,in Jan 1975

極端な人は「人前で恥かしげ無く、、、」と評したほど、KEITH JARRETTがピアノと淫行に及んだ録音だが、2枚組をソロで飽かずに聞かせる人は他には居ない。世界中で受入れられ、日本でもこのようなソロ・ライブが10枚組で出されたこともある。彼は、落込むと重症になる人らしいが、この日は躁のバイオリズムにあったのか、出来の良い日だったと思う。

澄みきった空間に澱みなく解き放たれるピアノの音粒。キースの数ある即興ソロピアノアルバムの中でも最もメロディアスかつ構成美を伴ったすばらしい演奏記録である。そこには混沌は無く、彼の持っているあらゆる音楽性が自然に流れ出たような演奏である。また、驚異的な集中力による磨きぬかれた感性と技術の結晶である。このアルバムに出会えた人は本当に幸せである。

お客のざわめき、ドアの開閉の音、そこに被る様に演奏が始まる。 そういう、雑音さえも味な演出に感じてしまいました。 確かにこのCDを聴くことによりチョッと自分の世界に入って、自分に酔ってしまう傾向があるけど、僕は去年、クリスマスプレゼントはこのCDを配りました。 気持ちをギュッ、ギュッとされるように良かった。 

ドイツのレーベル「ECM」から発表された完全即興のピアノ・ソロ・コンサートの記録です。テーマ〜アドリブ〜テーマといった、いわゆるジャズのフォームの在り方と比べると、どう聞いてよいのか戸惑ってしまいます。会場に居合わせた人たちはきっと演奏者に負けず劣らずの緊張感を強いられていたのではないでしょうか。しかし、ここでふと考えるのはドイツでの録音ということで、アメリカのブルース・マンたちが戦後の再発見以後、その多くが一度ならずヨーロッパに渡り録音を残していることと軌を一にしているのではないかということです。もしそうであるなら、キース・ジャレットという当時、最先端のミュージシャンの一人であった彼が彼の地でそういう対象として捉えられていたのかもと考えることもまた一興ではないでしょうか。的外れの思い込みだったらすみません。

 

 

 

 

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