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  Still Live

キース・ジャレットがゲイリー・ピーコック&ジャック・ディジョネットと組んで、スタンダーズ・トリオをスタートさせたのは83年。キースに限らず、80年代はスタンダード全盛の時代だった。リンダ・ロンシュタット、カーリー・サイモン、リッキー・リー・ジョーンズといったポップ歌手たちも、こぞってスタンダード集を録音した。そういう時代だっただけに、キースのスタンダーズ・トリオは熱烈大歓迎された。それまでオリジナルで勝負してきたキースが、オーソドックスなトリオ編成で誰もが知っているスタンダードを演奏するというのだから、これは一大事件だった。
本作は86年、ミュンヘンでのコンサートを収録したスタンダーズ・トリオ最初の2枚組作品。たとえスタンダードを演奏しても、キースが弾くと、そこにはこれまで聴いたことのない未知の世界があらわれる。もはやスタンダードの解釈などという次元を越えたキース固有の音楽がそこにある。歌ものスタンダードのほか、チャーリー・パーカーのビバップ曲を取り上げているのも興味津々だ。

Disc:1
1. My Funny Valentine
2. Autumn Leaves
3. When I Fall In Love
4. Song Is You


Disc:2
1. Come Rain Or Come Shine
2. Late Lament
3. You And The Night And The Music
4. Someday My Prince Will Come
5. I Remember Clifford

Keith Jarrett (p)
Gary Peacock (b)
Jack DeJohnette (d)

 

"Philharmonic Hall",
Munchen, West Germany, July 13, 1986

ピアノ・トリオの最高峰{スタンダーズ・トリオ}の来日に合わせたゴールド・コレクション。バップ・ナンバーを含む初の2枚組は、3人の息もつかせぬインター・プレイが展開され非の打ちどころなし。
アルバム自体の感想はみなさんが書かれているので私は一言だけ。"My Funny Valentine"は芸術です。これ1曲でも聴く価値があります。メロディの美しさ、盛り上げ方、インプロヴィゼーションの組み立て、最後のコーラスでの最高音の使い方、まるでプランがあったかのように、完璧です。ピアノの後のベースソロもいつもながら美しい。この音楽に感動しない人は、まずいないでしょう。
キースは他でも「枯葉」を演奏しているが、この「枯葉」は本当に火の出るような演奏である。一つのムダもない、ひきしまった演奏でもある。2枚めでは「あなたと夜と音楽と」から「星に願いを」がメドレーで演奏されるところが最高潮に盛り上がる。そして、ひたすら美しくしびれるフィナーレ「I remember Cliford」。ジャズファンでなくても、だれでも知っている曲がとても新鮮に聴こえるところが特に凄い。
キースのトリオは様々な聴き方があると思いますが、私が重視する点はキースの美しいイントロ、ゲイリーのバラードにおける美しいアドリブ、そして曲中に突入するエクスタシー空間。このアルバムはそれらの要素がてんこ盛りです。disc1M1とdisc2M4のイントロは感涙もので、純粋にピアノの鳴らせ方だけで感動させることのできるキースに脱帽。disc1M1M3のゲイリーのアドリブは・・・大収穫。絶頂部分数多し。聞き飽きない名演だと思います。

 

 

 

 

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