Keith Jarrett (p)
Gary Peacock (b)
Jack DeJohnette (d)
The Palais Des Congres Studios
De La Grande Armee, Paris, France, July 2, 1985
Part1 もスバらしいが、このアルバムの一番の見せ場は、4曲目のNEVER Let me go だとおもいます。キースの旋律の美しさが光ります。このSTANDARDシリーズの初期の頃の作品ですが、この時期のキースはよくも悪くも、個性的です。このアルバム、当時付き合っていた彼女に、躊躇なくプレゼントしたほど、私のお気に入りのアルバムで、その気持ちは15年以上たったいまもかわりません。一音、一音が素晴らしく、私にはとても真似ができないせかいです。音色の美しさでは一番でしょう。コンサートの雰囲気も好き。現代ジャズトリオの最高峰ですね。
スタンダード曲のライブ盤。うねるように次第に盛り上がっていく。特にThe way you look tonightからThe old countryにかけて、会場のファンも一体となって盛り上がっていく様子が聴き取れる。The old countryの短調の渋い味がたまらないがナットアダレイの原曲ではどうなのだろう?きっと、キースならではのスパイスが含まれているのだろう。後に深化していく極限のメロディ美(I remember Cliford、 ブレイム・イット・オン・マイ・ユース、オーバー・ザ・レインボウ、等)の原形のようなものがToo young to go steadyで聴かれる
too young to go steady。ピアノ・トリオでの録音は、比較的少ないかと思われる。期待通りの美メロが聴けるのだが、やはりキースの声が耳障りで最後まで聴けない。せめて居酒屋のトイレから聞こえるようなうめき声だけは何とかならないものか。。。残念至極。