そのうちの2が1971年11月10日オスロで吹き込まれた『フェイシング・ユー』であり、3が3人の名前で吹き込まれたのは本作および3つ子の2作ということで、その12年後!ということになる。(ゲイリー・ピーコックの『Tales Of Another』は別として) このユニットがライブでなくスタジオで3作を作ったというところにまず重要なポイントがある。また、2作がスタンダード・ナンバー、1作がオリジナルというのも後のスタンダーズの活動の青写真を見ているようで極めて興味深い。1と2はメンバーおよびアイヒャーの意見でどのように並べる事も出来たのだろう。この後『スビリッツ』という癒しの期間が85年の5月から6月にかけての4週間あり、そこからすぐにスタンダーズのライブが延々と続くようになる。そう考えると、『スビリッツ』以前の自分の中でこのスタンダーズというユニットの可能性と重要性にキース自身が気がついたと言う事でもあるようだ。個人的にはスタンダース2の演奏、特に『So Tender』が最も好きな演奏だ。
Part1 もスバらしいが、このアルバムの一番の見せ場は、4曲目のNEVER Let me go だとおもいます。キースの旋律の美しさが光ります。このSTANDARDシリーズの初期の頃の作品ですが、この時期のキースはよくも悪くも、個性的です。
Keithのトリオは、この‘In Love In vain’と『星影-』の‘Too Young To Go Steady’をもう20年近く愛聴している。Keithの恍惚の紡ぎ出しに絡みつくGaryのピチカートも堪らん! (録音最高!)
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