1. Shades Of Jazz
2. Southern Smiles
3. Rose Petals
4. Diatribe
Dewey Redman (ts, maracas, tamb)
Keith Jarrett (p, per)
Charlie Haden (b)
Paul Motian (d, per)
Guilherme Franco (per)
NYC, 1975
これ、アルバムとして最初に聴いたキースジャレットです。それまでジャレットに持っていたイメージってソロピアノ→ジョージウィンストンみたいな奴か?スタンダーズ→ビルエヴァンスのまねっこか?ヨーロピアンカルテット→ケニーGみたいなな軟弱ジャズぐらいに思っていたのです。総じてボブジュエームス系フュージョンの人がじゃずもやりますのような感じで見下していたのです。(全て、ちょいぎぎの思いこみ)ところがマイルスのLive evilで狂ったようにエレピ&オルガンを弾き叩いているお方が何を隠そうキースジャレットだと。ははぁ、どうやら、単なる聴きやすいだけじゃないのかな、そこで中古で手に入ったのがこれだったのです。ですがShades Of Jazzを最初聴いた時は、「なんだよ、音トビしてるじゃんか!」と返品したくなったほど、とんがったテーマリフにびっくり。めちゃめちゃつんのめりまくっているので、CDの故障か?と思うくらいの衝撃。(ほめているのか?)これにはまっちゃいましたねぇ。こういう曲をつくるキースもキースだが、一緒に演奏できるヘイデン、モチアンもすごい!特にポールモチアンは「あんたホントにワルツフォーデビーの人?」というくらいがっつんがっつん来てますし、チャーリーヘイデンの無機質なベース音がキースの激しい側面をよく引き出しているというか、すごくフィットしています。アメリカンカルテットはあまり評価されてないようですが、ワタクシ的にはヨーロピアンやスタンダーズよりある意味ぐっとくるものがありまして、好きになっちゃったんです。このアルバムは全編この調子で調子が狂っちゃうというか、素晴らしいのです。キースジャレットのネアカさというか肯定的な気分が伝わってきて楽しめる。なんたって最後のDiatribeがまたスゴイつんのめりで、ア、ア、ア、ありゃりゃ、終わっちゃったー、というあっけらかんとしたエンディングがなんと爽やかなことか!