私が所有するアルバムをご紹介いたします。
Topページ
好きなアルバム
最近聴いたアルバム
YouTube
気になるサイト


  Personal Mountains

叙情性たっぷりの美しいスタジオ録音盤とはうって変わって、アグレッシヴでエモーショナルなプレイが聴ける唯一の来日公演盤の紙ジャケ限定盤。まさにライヴならではの魅力に満ちた1枚だ。
このアルバムの音源は1979年の日本での二晩のライブであって、言って見れば『Nude Ants』と双子のアルバムであると言える。と、同時にヨーロピアン・カルテットの最後のアルバムでもある。このアルバムを出す事になった元は10年後の1989年に79年にやったこの演奏が素晴らしい事にアイヒャーとキースが気がついた事が原因と言われている。ということで『Nude Ants』と重なる曲が2曲あり、聴き比べてみるとわかるのだが、録音状態もヤン・カルバレクの調子も数段こちらの方が優れている。というかこちらは最高のコンディションだ。このメンバーでの演奏が以後無かった事が僕には残念で仕方がない。それほどこの4人の演奏は叙情的でハートがある新しいジャズだからだ。ヨーロピアン・カルテットの最後を飾るにふさわしい傑作だ。
1. Personal Mountains
2. Prism
3. Oasis
4. Innocence
5. Late Night Willie

Jan Garbarek (ts, ss)
Keith Jarrett (p, per)
Palle Danielsson (b)
Jon Christensen (d)

 

Tokyo, Japan, April 16 & 17, 1979

大傑作「マイ・ソング」を生んだキースのヨーロピアン・クァルテットのライヴは2作品ある。1つは「サンシャイン・ソング」で79年5月のヴィレッジ・ヴァンガードでの録音でディスク2枚。もう1つが本作で79年4月の中野サンプラザ・ホールでの録音でディスク1枚。私が持っている「サンシャイン〜」は紙ジャケ、リマスター盤。それに対し、本作は紙ジャケではないが、リマスター、SHM−CD盤。私は「サンシャイン〜」の演奏・録音が本作より決定的に劣るとは思わないが、無意味に長いことは否定できない。両作に共通する「オアシス」が好例。「サンシャイン〜」が30分を超すのに対し、本作は18分。「サンシャイン〜」での冒頭のピアノのシングル・ノートの連続等がなく、すっきりとまとまっている。もう1つの重複曲「イノセンス」の美しさは両者引き分け。「マイ・ソング」を彷彿とさせる感動作だ。冒頭の「パーソナル・マウンテンズ」がジャズ本来の躍動感に満ちていて素晴らしい。録音に関しては、各楽器の音がホールの広い空間に溶け込む感じがよく捉えられている。ジャズの楽しさが濃縮されたのが本作と評せるだろう。

 

 

 

 

Copyright © 2011-2014 toppe 2 All rights reserved.
by ジャズアルバム紹介



inserted by FC2 system