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  Paris London: Testament

 

Full Album   

40年にわたって至高の音楽を紡ぎ続けてきたピアニスト,キース・ジャレットが吹込んだ最新のソロ・アルバム。2008年のツアーで訪れたパリとロンドンの2公演が,3枚組の本作に結実した。即興で生みだされたとは思えないほど完成された世界は,息をのむほど美しく聴く者を胸をかき乱す。身体から絞り出すようにして生まれたイマジネイティブなキースのピアニズムに,我々はただただ呆然とするばかりだ。
Disc:1
1. Part I
2. Part II
3. Part III
4. Part IV
5. Part V
6. Part VI
7. Part VII
8. Part VIII
Disc:2
1. Part I
2. Part II
3. Part III
4. Part IV
5. Part V
6. Part VI
Disc:3
1. Part I
2. Part II
3. Part III
4. Part IV
5. Part V
6. Part VI

Keith Jarrett (p)

 

"Salle Pleyel", Paris, France, November 26, 2008
"Royal Festival Hall", London, England, December 1, 2008

新作『Testament』はソロ・ピアノ3枚組である。キースのソロ・ピアノ3枚組なんて随分と久しぶりな気がする。ECM2130-32で、パリ、Salle Pleyelで2008年11月26日、ロンドン、Royal Festival Hallで2008年12月1日ライヴ録音。CDの構成から言うと最初の一枚がパリで、残り2枚がロンドンである。プロデューサーはキース自身で、マンフレート・アイヒャーはエグゼキュティヴ・プロデューサーと記述されている。インナー・ノートのキースの写真の髪も髭も真っ白でさすがに老けたなぁ、と思った。ライナーはキース自身が『Still crazy after all these years』というタイトルで書いている。これってポール・サイモンのアルバムのタイトルじゃないか。で、とつとつと自身のソロ・ピアノの変遷について、そして本作までの経緯について書いている。肝心の音楽の方はパリの方はかつての『パリ・コンサート』のようにどこか新ウィーン学派的だ。キースはパリに来ると新ウィーン学派になっちゃうんだな、と聴いていて思う。2枚に渡るロンドンの方が大作で、今までのソロ・ピアノ作品で最も長い。こちらは新ウィーン学派ではなく、かつてのキースのソロの延長線上にあって過去のあちこちを変遷して見せている、といった感じだ。何となく『Part III: Royal Festival Hall, London』のフレーズが気に入った。

よかったす!待望の、最新・駑ボリューム3枚組ピアノソロ!ちょっと残念だったのは3CD=3ステージを想像していたのだけれど、Disk2/3は同日ロンドンの前半/後半でちょっと短めなのだ。とはいうものの、ここ最近のキースメロ・キースリズムの集大成という感じで実に聴き応えがあるのであった。前作カーネギー(2005年)が(どうしたことかケルン以来の傑作という人もいるらしいが)はっきりいってコワモテの難解な演奏が多かったこと(アンコールを除く) トリオのリリースは続いたもののなぜか2001年演奏の古いものばかりだった点というわけで、この昨年演奏の4年ぶりソロ作品は我らキース者にとって待望のリリースとなったわけです。ラディアンス以来の名盤ですわ!さらに、聴衆がヨーロッパ人なので、拍手歓声のタイミングが実にすばらしい。カーネギーはこれがうるさくてかなわなんだ。ちゃんと、余韻の一呼吸置いて、わーっとくるし、全然じゃまにならないのである。こういう視聴態度は見習いたい。しかし、 良い ロマンティックなバラード風もブラック&ミステリアスなブルース風も硬質なアブストラクト風も良い、良いのである。どんどん聴き込みたい 最後に細かいことを インナースリーブが 1枚・1枚紙ジャケットになっている(輸入盤を購入)これはうれしい!

 

 

 

 

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