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  Life Between Exit Signs

ディジョネットとともにチャールス・ロイド・カルテットで頭角を現した67年に録音された,記念すべき初リーダー作。周囲の期待度の高さは,最強のリズム陣の起用に明らか。そしてキースは,彼らをリードしてみせた。最近のトリオ活動への入り口でもある。
1. Lisbon Stomp
2. Love No 1
3. Love No 2
4. Everything I Love
5. Margot
6. Long Time Gone (But Not Withdrawn)
7. Life Between The Exit Signs
8. Church Dreams

Keith Jarrett (p)
Charlie Haden (b)
Paul Motian (d)

 

NYC, May 4, 1967

ハービーのSpeak Like~、チックのNow he Sings~と同時代の作品であり、立場的にも(ハービーが3歩先んじていたとはいえ)親分の元から旅たとうっていうタイミングのアルバムとこれを比較してみてください。アレンジを重視し、リズムセクションのみならずブラスをもバックに従えたハービー、往年のバッパードラマーと新進気鋭のユーロベーシストを加えバランスのとれた抜群のテクを披見して見せたチック。それに比較してキースのこのソロデビュー作はバックの人選こそビルエヴァンス伝来のポールモチアンとオーネット仕込みのチャーリーヘイデンという抜群のものだが(多くはプロデューサーGアヴァキャンの功績だろう)やってることは3人の中で最もつかみ所が無く得体が知れない。正直言って新しいのか古くさいのかもよくわからない演奏である。そこがキースの凄いところだ(と思う)。ジャズのピアニストの最先端を提示して見せた他の二人に比べ、全くどこ吹く風。さらにヘイデンもモチアンも「一緒にさ、やろうよ!」というムード全く無しでウンバウンバウンバウンバ、ズタズタズタドデデ~ンとやらかし、それを受けてキースがまたうれしそうにOH!、1曲目リスボンストンプからもう、大混戦模様でそりゃあ、やんちゃだから。Love No. 1やEverything I Love、Margotのような出だしはエヴァンス系もありますが、チャーリーがヌバヌバヌバとソロをやらかしてくれるともはや摩訶不思議なアメリカンQの世界。後はキースの堅いピアノのタッチが駆けめぐる至福の時が続くわけです。いやぁ、やんちゃな22歳ですなー。

邦題が「人生の2つの扉」となっていますが、正確には「二つの出口に挟まれた人生」となります。初期のキースはフォークロック的で非ジャズ的なエッセンスを持っていましたから(非ジャズ的な活動はずっと継続していますが)、「俺はジャズだけに拘ってないぞ!」という宣言のようにも聞こえます。で、これは一応ピアノトリオジャズですが、最初期からキースの個性が十分につたわってきます。傑作とは言い難いですが、チャーりー・ヘイデンの音数の少ないどっしりしたベースに支えられて、独特のスイングを聴かせる初リーダー作です。

 

 

 

 

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