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  La Scala

 

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『ウィーン・コンサート』以来5年ぶりとなる、イタリアはミラノ・スカラ座でのライヴ盤。約45分にも及ぶ(1)と27分強の(2)はすべて即興で、彼ならではの激しくも美しい展開が魅力。(3)はアンコール曲。
キース・ジャレットという人は元来が硬派な人なのだと思う。ビル・エヴァンスなどについても同じことがあてはまるのだが、ジャズの世界でブルース感が希薄だと、どうしてもリリカルだの耽美的だのという弱腰な形容詞を枕詞に使われてしまう。キースの場合だとケルンがその典型ということになるが、そのケルンにしても、(冒頭の有名なメロディーを過ぎて)全体を聴き通してみると、これがアブストラクトでなかなか骨太なものなのですな。要は楽器を鳴らしきるかどうか、この作品は病みつきになる。
1. La Scala, Part I
2. La Scala, Part II
3. Over The Rainbow

Keith Jarrett (p)

 

Milan, Italy, February 13, 1995

ミラノ・スカラと言えば、クラシック屈指のオペラの殿堂であるが、そこでキースが受けた天啓は不思議なくらいフリーなものだったようだ。クラシックで例えるならマウリツィオ・ポリーニの演奏するビェール・ブレーズの第二ソナタ。ジャズならやっぱりセシル・テーラーのようだ。ということでいつものロマンチックなキースはここにはいない。最後のアンコール『Over The Rainbow』でいつものキースに若干帰ってきてはいるけれど。最もフリーなキースだ。

 

 

 

 

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