私が所有するアルバムをご紹介いたします。
Topページ
好きなアルバム
最近聴いたアルバム
YouTube
気になるサイト

  Changeless

 

Full Album   

現在最高の水準を誇るピアノ・トリオだが,ここで全編即興演奏。とはいっても,前衛色の強い難解なものではない。まるで身体から溢れ出るようなメロディを題材に,お互いを知り尽くした三者が探究する「トリオ・ミュージック」のドキュメントである。
1987年10月録音。1曲目が14日のデンバー、2曲目が11日のダラス、3曲目が9日のレキシントン、4曲目が12日のヒューストンのライブというイイトコ取りのアルバム。Dieter Rehmデザインの『○』のアルバムジャケットが物語るように、短い『素』なセンテンスを組み合わせて曲を構成していくというスタンスが全曲にある。
1. Dancing
2. Endless
3. Lifeline
4. Ecstacy

Keith Jarrett (p)
Gary Peacock (b)
Jack DeJohnette (d)

 

live in Lexington,
KY, October 9, 1987

本作は1999~2002年にキース・ジャレットが東京で行なったコンサートにとても近いと思います。2000年春のトリオでのコンサートは「Always let me go」2枚組になっていて、ちょっとだけ雰囲気が違う点がありましたが。シンプルなリズムを繰り返して、上り詰めていく曲想は、1999年秋の上野でのソロコンサート、2002年秋の上野および池袋のソロコンサートでよく聴かれました。
本作は米国でのトリオでのコンサートライブですが、曲想はキースに完全に委ねられているのか、「スタンダーズ1, 2」でのようなインタープレイを楽しむというより、専らキースの自由な曲想にひたすら酔うべきアルバムでしょう。デンバーでのDancing、チャールズ・ロイド・カルテットの頃からのキース魅力である疾走感あふれる曲。コンサートだと、ずっと中腰になって、弾き進めるんですよね。ダラスでのEndless、ゆっくりしたアルペジオが瑞々しく跳ね回るような演奏。私は、ソロでのスタジオ録音「ステアケイス」を思い出しました。レキシントンでのLifelineは、本作最高の出来映え。キースの硬いピアノ音で、しかしじっとりしたグルーブ感あふれるテーマが展開してゆく。リズムを積層させて行く度に、ピアノの前でキースがくねくねと、完全に忘我の境地で体をくねらせ、ボーカルの方も最高潮になるライブシーンが目に浮かぶよ!うです。ドラムとベースのソロも聴き応えあり。曲の構成はバルカローレ。ヒューストンでのEcstasyは静的なピアノのバックに、五月雨がなだれ打つかのようなドラムが最高。ソロであれ、トリオであれ、キース・ジャレットのコンサートに行く前の「予習」に最適な一枚。大変分かりやすいアルバムで、どなたにもお勧めです

 

 

 

 

Copyright © 2011-2014 toppe 2 All rights reserved.
by ジャズアルバム紹介



inserted by FC2 system