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  Street Lady

 

Full Album 

 

ジャズ・トランペット奏者、ドナルド・バードが1973年に録音した異色のフュージョン・アルバム。バックにデヴィッド・T.ウォーカーなどを迎えて、グルーヴィな演奏を展開。90年代にレア・グルーヴの名盤として再評価された1枚。
前作"Black Byrd"('72年)はジャズファンクものの古典としても有名ですが、これに続く本作もMizell Bros.のアレンジ&プロデュースを受け、BLUE NOTEに残した一連のジャズファンク色の強いD.バード作品としかなり楽しめます。まぁ、良くも悪くも前作の後光が強いためか、あまり話題にされていないようにも思いますが。フュージョンというカテゴリではないと思いますし、かと言って、そのままジャズという訳でもありません。確かに、ジャズファンクと言ってしまえばそれまでかも知れませんが、寧ろ、R&Bやソウルといった特有のフィーリングを散りばめつつ、例のドナルド節を堪能することができます。タイトルおよび収録曲名を見れば、(所謂、街角に立つある種の)女性を中心にしたコンセプトアルバムということが伺えます。何れ、そこに込められたメッセージまでは(歌モノではない故)十分に感じ取れない私ですが、ひたすら気持ちのいい音楽であることは請け合います。デヴィット.T ウォーカー(g)やC.レイニー(b)など"音楽職人"が参加しています。

1 Lansana's Priestess
2 Miss Kane
3 Sister Love
4 Street Lady
5 Witch hunt
6 Woman Of The World

 

Donald Byrd (tp, flh, vo)
Roger Glenn (fl)
Jerry Peters (p, el-p)
Fonce Mizell (clav, tp, vo)
Fred Perren (syn, vo)
David T. Walker (g)
Chuck Rainey (el-b)
Harvey Mason (d)
King Errisson (cga)
Stephanie Spruill (per)
Larry Mizell (vo, arr, cond)

 

The Sound Factory,
Los Angeles, CA, June 13, 14 & 15, 1973

Byrdのマイゼルプロデュース2作目。所謂フュージョン系サウンドでありながら、その手の凡百の作品との違いは強靭なリズムセクションと黒さの残るメロウネスでしょうか。その辺がクラブ世代への求心力となっているのも納得。いきなり#1からこれぞスカイハイといった音全快で、その後も基本路線はがっちりキープ。#5は割とらしくないダークな質感。こういった楽曲はマイゼルものでは珍しいです。この時代のどのバードのアルバムにも言えることですが、マイゼル兄弟のアルバムなのか、ドナルドバードのアルバムなのかどっちつかずになっていることは確かで、これバードのアルバムじゃなくてもいいんじゃ...っていう人も多いはず。この時代のBN-LA諸作のなかでもジャケが良いので☆4つということで。

 

レアグルーブ再考という時勢ですが、そういうことでも意味のある作品です。どこを切ってもマイゼル兄弟色な作品。正直バード目立ってません。とにかくバードのソロを聴きたい人にはおすすめできないかもしれない。70年代的なちょっと不器用なポリリズムのちょっと現代的でない部分が気になったりもしますが、全体的にはとても気持ちよくグルーブしてます。あ、ハービーメイソンのドラムはもちろん鉄壁です。。

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