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  Royal Flush

Full Album   

バード、アダムス・コンビに新進気鋭のピアニスト、ハービー・ハンコックが加わったレギュラー・バンドでの会心作
バードとペッパー・アダムスの強力コンビに当時気鋭新人ピアニストとして注目されていたハービー・ハンコックが参加したアルバム。さらにヒギンズが参加することで他のバード作品とは一味違う作風に仕上がっている。
ドナルド.バードの魅力はそのファンキッシュな音楽にあるのだけど、ハンコックが加わったこの作品は、デューク.ピアソンがピアノ弾いてたセットとは黒さの質感が全然違います。バードのファンキーという看板にいわゆる60年代の新主流派といわれた感覚が入った感じ。アルバム出た順番は詳しくないのですが、後にエレクトリックな方向に行ったバードのイメージとファンキー〜ハードバップなイメージのバードの中間のくびれみたいな位置にあるアルバムと見ます。

 

1. Hush
2. I'm A Fool To Want You
3. Jorgie's
4. Shangri-La
5. 6 M's
6. Requiem

Donald Byrd (tp)
Pepper Adams (bars)
Herbie Hancock (p)
Butch Warren (b)
Billy Higgins (d)

Rudy Van Gelder Studio,
Englewood Cliffs, NJ, September 21, 1961

ドナルド・バードは一番好きなトランペッターだ。磨きぬかれたクリアなトーンと、はらわたをよじりたくなるようなファンキーなセンスを持ったプレイヤー。敬意を払いたくなるのはマイルス、酔いしれるのはモーガン、テクニカルなハバード、でも一番カッコいいのは彼。さてこの一枚、翌年に鮮烈のデビュー作を発表するハンコックの影響か新しい風も感じるが、この後路線を変えていくドナルド・バード としてはハード・バップ的な音楽の集大成といえる内容だろう。そして彼らしい個性が際立つファンキーでゴージャスな楽曲が並ぶ。突き抜けるトランペットももちろん最高だし、カフェインとタバコの匂いがこびりついたようなペッパー・アダムスのバリトン・サックスも いい味出してる。ハンコックもファンキーなピアノで大貢献。ジャケもイケてるが、内容もドナルド・バードらしい豪華なステージだ。

ブルーノートに数多くのアルバムをのこしたバードだが、フュエゴやRoyal Flushなどはとりわけファンキーで60年代初頭の雰囲気を伝える人気盤だ。本アルバムではバリトン・サックスのペッパー・アダムスが参加しており重心の低いアンサンブルによってバードの華やかさがひときわ強調されていて興味深い。Hush 、Shangri-La 、Requiemなどファンキーな曲ばかりだが、唯一ビリー・ホリデーが歌って有名なバラード I'm a Fool to Want You を切々と歌いこなすトラックが印象的で、谷間に咲く花というイメージで好きだ。

誰が聴いても{ジャズの王道}と思うのでは?#ドナルド・バードが61年に録音した名盤である。注目すべきは当時無名に近かったハービー・ハンコックの参加である。モダンなハーモニーを加える彼の鮮やかなピアノが,アルバム全体の印象を決定づけている。

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