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  Places and Spaces

 

Full Album   

MURO監修によるブルーノート・シリーズ。75年録音の本作はテンプテーションズのナンバーをカヴァーしたことでよく知られる。ほかの曲にもブラックネスの極致が色濃く現れている。
Donald byrdのBN-LA作が一挙に再発。といってもまだ輸入盤では入手しやすいんですけどね、このアルバムも基本的にはマイゼル兄弟による金太郎飴な所謂スカイハイサウンドなのですが、侮るなかれ、ここでの音作りは彼等の手掛けたものでもトップクラス。#2、3、4といったあたりは数多くのアーティストにサンプリングされまくっております。特に#2はイントロのピアノからストリングス、カリンバ〜女性コーラスと曲構成も見事な名曲。ただご多分に漏れずバードのペットは出番少な目なんですが、50〜60年代の彼が好きな人にとってはなんてことない詰まらないアルバムになってしまうでしょうが、クラブ世代にとってはマスターピースともいえる一枚。

 

1. Change (Makes You Want To Hustle)
2. Wind Parade
3. (Fallin' Like) Dominoes
4. Places & Spaces
5. You & The Music
6. Night Whistler
7. Just My Imagination

Raymond Brown (tp)
Donald Byrd (flh, tp, vo)
George Bohanon (tb)
Tyree Glenn Jr. (ts)
Larry Mizell (p, arr, back vo)
Skip Scarborough (el-p)
Fonce Mizell (clav, tp, back vo)
Craig McMullen, John Rowin (g)
Chuck Rainey (el-b)
Harvey Mason (d)
King Errisson (cga)
Mayuto Correa (cga, per)
James Carter (whistler)
Kay Haith (back vo) unidentified strings

 

The Sound Factory,
Los Angeles, CA, August 18, 1975

そもそもバリバリのハードバップのトランペッターだったドナルドがグルーヴとは何かを追求、模索していた頃の作品。C.レイニー&H.メイソンの強力なリズム隊をバックに自身のリズムのルーツを掘っているようなイメージを受けます。
すでにレア・グルーヴの名盤として評価されているのはとてもうれしく思いますが、もっとたくさんの人に聴いてほしい。ジャンルとかカテゴリーとか全く取っ払った次元での音楽だし、完全な4ビートで相当の評価を得ていたドナルドがここまで変貌を遂げることに疑問を呈する評論家も当時いたようですが、この脱皮、成功者であるが故なかなかできることではないと思います。『音楽』の追求がドナルドを突き動かしたんでしょうし、その結果も十分堪能できる作品になっています。「ノリとは何ぞや」という方、特にノックダウンされるのは間違いなし、です。

6曲目は真夜中の曲ですが、その他6曲はまさに宇宙への上昇気流にのった、すさまじく気持ちのいいのが並んでます。落ち込んだ人には逆に合わないかもしれませんが、ちょっと気持ちが沈んでるとかそういった時に効果抜群の清涼ミュージックです。

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