Donald Byrd (tp)
Sonny Red (as)
Hank Mobley (ts)
McCoy Tyner (p)
Walter Booker (b)
Freddie Waits (d)
Rudy Van Gelder Studio,
Englewood Cliffs, NJ, June 24, 1966
1966年録音とは思えないほどの、スムースな作品。ドナルド・バード、ソニー・レッド、ハンク・モブレーとの3管編成は息がピッタリで、ユニゾン部分はうっとりするほどだ。そして本作品で最も輝いてるのはピアノのマッコイ・タイナーだなぁ。とにかく表現力の豊富さと抜群のセンスがある。
1の「Mustang」ではファンクに力強く、2の「Fly Little Brid Fly」では空に駆け上がるように軽やかで疾走感溢れるプレイ。3の「I Got It Bad And That Ain't Good」では、空から落ちる雨垂れのように情感滲み出る音色を聞かせてくれる。この柔軟性が作品全体をよりスムースで心地よいものにしてる。4の「Dixie Lee」ではモブレーのテナー、レッドのアルト、バードのトランペットと流れるようにソロパートが変わって、本当に心地いい。