俗に言う擦り切れるほど聴いた一枚。この人Donald Byrdは頭がよすぎて、この後商売気が出てしまう。これはその前の傑作で、臭いほどのファンクだが、Nelson贔屓の「泣きのMcLean」も堪能できる。Duke Pearsonも、駆け出しの頃はこんなピアノを弾いていたんです。兎に角、ジャズ喫茶での超人気盤となったのも理解できる親しみやすさ、黒っぽさ、熱っぽさが散りばめられている。B面人気盤のひとつ。
57年のダウンビート誌の批評家投票で新人の第1位に選ばれたが,実力がそれに伴なうまで暫くの時を必要とし,このアルバム以降完全なものとなった。全曲共オリジナル作品で,146が知名度高く彼の代表作といえる。ファンキーなバードの面目躍如だ。
クリフォード・ブラウン亡き後に登場した才能ある何人かの若手トランペッターの中でも、ブラウンの後継者の最右翼の一人と目されたドナルド・バードは、スムーズなフレーズと、つややかな音色でブルーノートの数々のセッションに登場した。中でもフュエゴはバードの最高傑作で50年代ハード・バップ・ジャズの精神を伝える人気盤だ。ジャッキー・マックリーンの参加もこのアルバムに哀愁と粋なムードをもりたてるのに一役買っている。レッド系のモノトーンの写真と黄色のアメリカン・タイポグラフィをあしらったジャケット・デザインも秀逸で、クール・ストラッッティンとならぶジャズ喫茶必須アイテムである。ハバード、モーガン、ファーマー、ドーハムなど有能なトランペッターが排出した50年代だが、彼らはまさに時代とともに登場したハード・バップの申し子なのであろう。
4000番台も始めの方なので、ファンキーと言ってもまだまだ品の良さが漂う。アルトのマクリーンを相方に、王道的なハード・バップを繰り広げたのが、このアルバムだ。ファンキー・ジャズの名曲5、6がたまらないのは勿論だが、ブルージーなジャム曲3もかなりの聴き物。ピアソンのピアノは、自己名義のアルバムとは打って変わって、ブルースを感じさせて、なかなかいい。ジャケットも含め、いかにもブルーノート、というこのアルバム。ジャズ・メッセンジャーズの「モーニン」あたりが好きな人は必聴でしょう。
”プロフェッサー・バード”の別名でも知られる人気トランペッターが放った究極のファンキー・アルバム。ジャッキー・マクリーン、デューク・ピアソンなど参加メンバーも熱演。 |