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  Ethiopian Knights

 

Full Album 

 

レア・グルーヴ路線からD.バード(tp)の諸作品を聴き始めたので、ハードバップ期のバード作品は相変わらず未聴のモノが山ほどある訳ですが、それらは何れゆっくり聴いてゆくこととして、本作('71年作)は大ヒット作"ブラック・バード"の前作という位置づけにあるという(それだけで、個人的には)非常に興味をそそられる作品です。60s末を機にD.バードがアフリカンなテイスト(いや、テイストという浅い表現ではないのでしょうが)を重要視してゆく事は周知の事実ですが、本作の感触はもうすぐそこに次作の影がちらついているような秀作だと思います。また、どうしようもないくらいにロック的な音を感じてしまう辺りもD.バードの方向性が大きくシフトした時期の作品としての面白さがあると思います。[3]辺りで顕著ですが、ワウワウを入れたギターカッティングにのったD.バードのtp。おまけに、曲の終了近くで奏でられているエフェクトかけまくりのtpサウンドときたら、"ブラック・バード"以降で好評を得るMizell兄弟の影はここにはありません(当たり前ですが)。しかし、ある意味で私が最も好きなD.バード作品かも知れません。

1. The Emperor
2. Jamie
3. The Little Rasti

Donald Byrd (tp)
Thurman Green (tb)
Harold Land (ts)
Bobby Hutcherson (vib)
Joe Sample (org)
Bill Henderson III (el-p)
Don Peake, Greg Poree (g)
Wilton Felder (el-b)
Ed Greene (d)
Bobbye Porter Hall (cga, tamb)

 

A&M Studios, Los Angeles,
CA, August 25, 1971

JAZZらしいJAZZを期待すると,外す。が,ミステリアスな音を求めている人には,午前3時過ぎ~夜明け前の一番静かな時間,最高にはまる。激しさは無く,静かに徐々に開けていくそんな感じ。JAZZと言うよりクロス・オーヴァーがピッタリかも。夜,汗をかいて熱くなくなった後,良いと思うなー。そんな聴き方。
ただのジャズファンクという一言では片付けてはいけない作品。アメリカの黒人が祖国アフリカを想うときにこんな音楽が出来るのかなと思わせる、なにか祖先に対する愛情を感じる作品。じっくりと聴いていると聴き所が沢山あることに気づかされる。とてもカラフルでテクスチャーに満ちた音楽。ハービー・ハンコックのHead Huntersとかが好きな人にこの作品はおすすめです。

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