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 Asia Minor

 

 

 

 

 

 

 

Full Album   

dizzy reeceがPRESTIGEへ吹き込んだ作品。ジャケはNEW JAZZ SERIESの定番的意匠。私はこの盤をかなり期待して聴きました。3管いずれも珍しく玄人好みの名手(reeceほかjoe farrell、cecil payne)が並び、加えてピアノがhank jonesとは良し。62年録音でron carterというのも好感だった。時代を反映したモード調のハードバップが並ぶ。しかし62年にしては曲調が古いと思う。アルバムの題名どおり異国趣味を念頭に据えていて、重苦しく暗鬱(良い意味で)な雰囲気が横溢する。実は、私は常々、マイナー調のほうがreece節がぜったいに光る…という印象を持っていました。つまり、この録音でreeceのアドリブはほぼ成功していると思う。難点はcharlie persip。やはりうるさ過ぎる。手数の多いこの人の味は出ているものの、管楽器のソロと随所でカブるのはよろしくない。一方のcarterのベースは素晴らしい。重いトーンを伴いながらpaul chambersばりの歌心と安定感には一驚した。BLUE NOTE(とmiles quintet)へ行く前の、この僅かな時期のcarterには注意しています。上記の如き異国趣味が好みを分けますがcarter、payne、reeceの3者は全曲好演と断言できる。とりわけreeceのペットはやはり味わい深い。彼があの“哀愁の”ラインを吹き始めると部屋の空気をさっと変えて聴き手を引き込んでいく。BLUE NOTEの諸作では彼の真の味わいが十分に表出されていない…という感想を持っているので、reeceのリーダー作としては差し当たり私はこれが一番好みです。けっして有名にはなれないプレイヤーだけれども、念の入ったジャズ・ファンにはかならず好まれます。

1. The Shadow Of Khan
2. The Story Of Love
3. Yamask
4. Spiritus Parkus (Parker's Spiritus)
5. Summertime
6. Ackmet

Dizzy Reece (tp)
Joe Farrell (fl,ts)
Cecil Payne (bs)
Hank Jones (p)
Ron Carter (b)
Charlie Persip (ds)

 

Recorded 1962.03

 
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