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  Time Out

Full Album   

Paul Desmondが制作したジャズナンバー「テイク・ファイブ」の『Time Out』は、ジャズ・インストゥルメンタとしてはじめてミリオンセラーとなった、人気、実力ともに最高のジャズ・カルテットのアルバムだ。録音されたのは1959年で、Brubeckのピアノ、Desmondのアルトサックス、Joe Morrelloのドラム、Gene Wrightのベースのいずれもが素晴らしい。「Take Five」の名曲『Blue Rondo a la Turk』も収録されている。西海岸風のクールな音楽の影響を受けたBrubeckは、ジャズには珍しい作曲法に興味を持ち、すばらしい才能でそれを達成した。このグループの魅力はDesmondのみずみずしい音楽と絶え間ない挑戦によるところが大きく、元々の実力がより魅力的に表現されている。彼とBrubeckは、今世紀最高のコンビといえるだろう。 Fred Goodman

 

1. Blue Rondo A La Turk
2. Strange Meadow Lark
3. Take Five
4. Three To Get Ready
5. Kathy's Waltz
6. Everybody's Jumpin'
7. Pick Up Sticks

Dave Brubeck p
Paul Desmond as
Joe Morrello ds
Eugene Wright b

 

Recorded in Jun/Jul 1959

僕が最初にモダンジャズを意識して聴いたのがこのアルバムにあるテイク・ファイブではないかと思う。それは1960年代前半のことだと記憶する。その前にもディキシーランド・ジャズやスイング・ジャズさらにモダン・ジャズも耳にしていたと思うが、明確に「この曲はなんだろう」と意識し気にしつつ「これがモダン・ジャズなのか」と思ったのがこれだった。テイク・ファイブという曲名も割合早く知ったし、5/4拍子の変拍子ジャズだということも知った。おそらく姉に教えられたのだと思う。そういえばビートルズやローリングストーンズも姉からの入れ知恵で小学生ながらその存在を知った。確か背広のコマーシャルでこの曲が流れていたはずだ。50過ぎの世代には懐かしいテレビの一コマなのではないだろうか。その後ドリンク剤のCFでも使われたし、その意味では最もポピュラーなモダンジャズの名曲だといえる。ブルーベックが白人のピアニストの一番人気の座をずっと占めていたことを知ったのはもっと後からだが、ポール・デスモンドの美しい転がるような音色のアルト・サックスに当時魅了されたし、ジョー・モレロのドラムのリズムの正確さとスリル満点の即興性にも引かれた。いずれにしても最初の出会いは初恋のような甘酸っぱさがあり、いつ聴いても心がわくわくする。

このCDに収められている名曲「テイク・ファイヴ」ですが、リーダーのデイヴ ・ブルーベックは、3+2拍子の5拍子という変拍子を本当に律儀に刻んでいます。一方メロディーを奏でるアルトサックスのポール・デスモンドは、とても柔らかくしなやかな音でスウィングしています。これだけ甘い音色のアルト・サックス、というのもなかなか聞けません。途中のドラム・ソロのジョー・モレロのアド・リヴもいつ聞いてもステキですね。
こんなに楽しいジャズもあるのだ、という見本のような演奏です。30数年前ですが、CMにこの曲が使われ、日本でも多くの人が知っているというジャズの名曲中の名曲でもあります。ジャズと変拍子という一見風変わりな組み合わせから、とてもステキな演奏が生まれました。最近でも、アリナミンのCMでお馴染みだと思います。
この『タイム・アウト』というアルバムは、全て変拍子のジャズの演奏ばかりを集めていますので大変ユニークですよね。
個人的には、1曲目の「トルコ風ブルーロンド」の9分の8拍子の曲も気に入っています。2+2+2+3拍子という刻みですので、スウィングできるのだろうか、というものですが、デスモンドの上手さが光る演奏です。そしてとても楽しい曲ですので、印象に残るのでしょう。本当に何十回と聴いてきたアルバムです。若い世代の方にも是非聴いて欲しいものです。

 

 

 

 

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