私が所有するアルバムをご紹介いたします。
Topページ
好きなアルバム
最近聴いたアルバム
YouTube
気になるサイト


  Fancy Pants

ベイシーの亡くなる5ヶ月前;1983年12月のセッションで録音された最後のアルバムです(「サマンサ」と「ストライク・アップ~」は最後のセッションでないらしいですが)。ガーシュウィンの「ストライク・アップ~」以外全曲がSummy Nesticoのペンによるもので、他のパブロ時代の作品同様にネスティコのカラーが非常に強いです。時代の流れか、ベースの音がエレベみたいで「らしくない」気がします。F.グリーンのギターも何故か小さくミックスされているので、バンドの雰囲気も少しいつもと違う感じ。そのためかアマチュア・ビッグ・バンドがコピーしやすいと思います。特に最後の3曲は比較的楽に出来そう。ちなみにバンドをやってたころ一番苦労したのは「バイ・マイ・サイド」でした(でも一番楽しかったな)。なお、ジャレットの裏には数十年間ベイシーのアルバムをプロデュースしてきたノーマン・グランツの当時の追悼文が印刷されています。あと、1986年のSummy Nesticoのアルバム"Night Flight"で本作に入っている"Samantha"を聴くことが出来ます。このアルバムは(現在廃盤ですが)big bandの名盤を挙げると必ず入る超傑作ですので是非探してみてください。
1. Put It Right Here
2. By My Side
3. Blue Chip
4. Fancy Pants
5. Hi-Five
6. Time Stream
7. Samantha
8. Strike Up The Band

Count Basie (p),
Freddie Green (gt),
Cleveland Eaton (b),
Dennis Mackrel (dr),
Dale Carley, Jim Crawford, Sonny Cohn, Bob Summers, Frank Szabo (tp),
Grover MItchel, Dennis Wilson, MItchel "Bootie" Wood (tb), Bill Hughes (btb),
Danny Turner (as,fl), Chris Woods (as), Eric Dixon (ts,fl), Kenny Hing (ts),
Johnny Williams (bs)

 

Oceanway Studio, California, Dec 11 ?, 1983

ベイシービッグバンドのタイトルのアルバムが彼のBANDの頂点とするならばその後このCDは晩年に向かって気持ちよくスイングしながらベイシー翁が逝っちゃったかなあ って感じです。ベイシーとネスティコは一番相性がよかったかもしれません。聞いていても、またビッグバンドでベイシーを演ったひとならば同意見だとおもいます。
'81年に再び倒れ、それ以降は電動車椅子でまさに最後の力を振り絞るようにして世界中のステージに上っていたベイシー。それでも死の2週間前まで、呼ばれるところにはどこへでも行き、観客の前であの優しい笑顔を振りまいていたかと思うと涙が止まりません。長年プロデューサー/所属レコード会社オーナーとしてベイシーに関わってきた Norman Grantz によるライナーノーツの結びが "I miss him." というのも泣けてきます。死の4ヶ月前なだけに往年の「リズムの魔術師」ぶりは望むべくもないけれど、逆にそんな時期に録音を残してくれたこと自体に感謝。それでも By My Side、Put It Right Here などのミディアムスィングには冴えたソロを聴かせてくれます。アルバム最後を飾る Strike Up The Band は Sammy Nestico の秀逸なアレンジもさる事ながら、もう往年のようにピアノを弾けないベイシーを支えるかのように張り切るバンドが最大の聴きモノ。偉大なるバンドリーダー、カウント・ベイシーの遺作!!

 

 

 

 

Copyright © 2011-2015 toppe 2 All rights reserved.
by ジャズアルバム紹介



inserted by FC2 system