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  Caterina Valente '86

カウント・ベイシー亡きあと、「ザ・カウント・ベイシー・オーケストラ」として活動を続けるベイシー・バンドをバックにしたカテリーナ・バレンテのボーカル・アルバムで、アレンジと指揮はサド・ジョーンズ。ちょっとメリハリに欠けるカテリーナのボーカルはさておいて、ブリリアントでゴージャスなベイシー・バンドの演奏はやっぱり嬉しいです。レパートリーはスィングあり、スタンダードあり、ボサ・ノヴァあり、スパニッシュあり、エリントンありのバラエティ・メニューですが、ベイシー・バンドのオハコのLi'l Darlin'やCuteはバンドに敬意を表した選曲ですかね。Sweet Georgia Brownではいきなりサド・メル・バンドを彷彿させるモダンなサウンドのアレンジによるバッキングが飛び交って思わずニヤリとしてしまいます。ベイシー・スタイルで始まるミディアム・バウンスのSt.Louis BluesやTillのイントロではやっぱりフレディー・グリーンのリズム・ギターが欠かせません。Solitudeでカテリーナのボーカルに絡むコルネットのソロはサド・ジョーンズ自身。アルバムタイトルは「’86」とありますが、1985年の来日トリビュート公演の前月のレコーディングのようです。

1.Sweet Georgia Brown
2.Whe In Paris Shadows Fall
3.The Breese And I
4.Take The "A" Train
5.Lil' Darlin'
6.Poinciana
7.Cute
8.St.Louis Blues
9.Stompin' At The Savoy
10.I Love Paris
11.Solitude
12.I've Got My Love To Keep Me Warm
13.Malaguena
14.I'm Getting Sentimental Over You
15.Till
16.Canto de Ossanha

Bob Ojeda,trumpet; Byron Stripling,trumpet;
Sonny Cohn,trumpet; Johnny Coles,trumpet;
Melton Mustafa,trumpet; Thad Jones,cornet;
Clarence Banks,trombone; Dennis Wilson,trombone;
Mel Wanzo,trombone; Bill Hughes,trombone;
Danny House,alto sax; Eric Dixon,tenor sax;
Danny Turner,alto sax: Kenny Hing,tenor sax;
John Williams,baritone sax;
Tee Carson,piano; Freddie Green,guitar;
Lynn Seaton,bass; Dennis Mackarel,drums;

 

Oct.1985,Miami

なかでもこの1曲!→「Stompin' At The Savoy」懐かしのスィング・ナンバー+サド・ジョーンズのアレンジ+ベイシー・バンド+ボーカル+コーラスと言う考えただけでもウキウキしてまうナンバー。カテリーナがスキャットでノリまくる気持ちも分かります。
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