Jarrett Tyner Corea & Hancock

未発表録音集ではないのでご注意を。まだ作曲の天才を存分に発揮していた頃のキース、複数の管入りコンボでオリジナルなサウンドを模索していたチック、ゴリゴリな中に美しさが光を放つマッコイとそれぞれ面白いがやはり目玉はハービーのラスト２曲。ハービー、ロン、ビリー・コブハムというひねりの効いたトリオで、出先はロンのリーダー作『アップタウン・カンヴァセイションズ』。ドラムがコブハムなのでトニーのときは一味違う超絶演奏が展開されている。スピーディな「アインバーンストラッセ」では本気印丸出しのハービーと人外的テクと物凄い反応ぶりで応戦するコブハムに興奮する。「ドゥーム」では対照的に、演奏は静かに美しく!進行する。コブハムの出す音も音響派がサンプリングしたくなるような美しさ！この２曲だけでも充分元が取れるコンピだ。

Full Album   

1. Margot
2. Love No.1
3. Tones For Joan's Bones
4. This Is New
5. Lazy Bird
6. In Your Own Sweet Way
7. Einbahnstrasse
8. Doom

Keith Jarrett (p)
Charlie Haden (b)
Paul Motian (ds)

Woody Shaw Jr. (tp)
Joe Farrell (ts,fl)
Chick Corea (p)
Steve Swallow (b)
Joe Chambers (ds)

McCoy Tyner (p)
Steve Davis (b)
Elvin Jones (ds)

Herbie Hancock (p)
Ron Carter (b)
Billy Cobham (ds)

Recorded 1960-1969