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  Portrait in Jazz

これが、Scott LaFaroとの2年半しかなかった付合いの初録音です。マイルス・バンドでの経験と、独自の志向とが結実して、正に新時代を開いたこの時期の演奏が、結果的にも最高の到達点であった、という粟○さんの意見は、辛口ながら正しいと言わざるを得ません。結構強力なスイング感や、小節の枠を超えながらも曲想を見失わないソロの構成力には、驚嘆した人が多い筈です。「1 Come Rain or Come Shine」、「2、3 Autumn Leaves」、「5 When I Fall in Love」、「What is This Thing Called Love」、「8 Spring Is here」、「9 Someday My Prince will Come」、「10 Blue in Green」と好演奏ばかりで、唸ります。稀代の名演である「2、3 Autumn Leaves」は、ステレオ初期に、モノ盤とステレオ盤とが並行して発売されていた時期の名残です。この時期には、両者のため別々の演奏が録音されるのが常であり、この盤の場合もそうだったのに気付いた人が、いずれ甲乙付け難い名演なんで、再発売時からは両方とも収録すべきと要望して、実現しています。ステレオが当たり前の時期になってからも、これは踏襲されており、近年の盤では二通り収録するようになっています。

Full Album   

Full Album 2   

 

1. Come Rain Or Come Shine
2. Autumn Leaves (take 1) (stereo)
3. Autumn Leaves (take 2) (mono)
4. Witchcraft
5. When I Fall In Love
6. Peri's Scope
7. What Is This Thing Called Love
8. Spring Is Here
9. Someday My Prince Will Come
10. Blue In Green (take 3)
11. Blue In Green (take 2)

Bill Evans (p)
Scott LaFaro (b)
Paul Motian (d)

 

NYC, December 28, 1959

 

 

 

 

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