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  Live in Nice 1978

 

Full Album   

フィリー・ジョー・ジョーンズとマーク・ジョンソンを擁するビル・エヴァンス・トリオのCDです。「是非あるうちに買っておこう盤」であることは間違いないでしょう。この二人を含むトリオの録音はこれ以上はそうそう出てくるものではありませんから。音質も良好。厳しく言えばドラム(シンバル)の録音バランスが大きすぎますが、フィリー・ジョーのドラムスを聴けると思えばあまり気になりません。トリオの選曲に関して言うと、ラスト・トリオのレパートリーと重複していて、かつ、その演奏スタイルも一緒なので、その違いに興味津々となること請け合い。 個人的な感想を述べれば、やっぱり過渡期の演奏なのかなという気がします。「困ったときのフィリー・ジョー」と誰が言ったかしりませんが、トリオにおけるドラマー不在のピンチを救ってくれるのが彼なので、「彼が入った時のトリオの演奏が最高」とはいかないのです。とりわけ、Nardis やTheme from M.A.S.H. では、ジョー・ラバーバラ参加のそれらと比べると微妙に「?」に感じるときがありました。一部の方には不評なエヴァンス・トリオにおけるラバーバラのドラムスですが、ラスト・トリオのレパートリーにおいては「やっぱりラバーバラだね」という確信を持ちました。しかし、ブラシとハイハット、そしてシンバルを使いこなして演奏に彩りを添える技はやはり当代一流のもので、「フィリー・ジョーやっぱりすごいよね」という思いも否定できません。(演奏がしまるんだな、本当に。)トリオ以外の演奏に関しては単なるおまけ程度に考えてもらった方がよさそうです。特にリー・コニッツは、かつての彼を好んだ人ほど大コケしてしまう可能性大です。『便所の落書き』さんも書かれているように、トリオだけでアルバムを出したほうが良かったかもしれません。

1-1 Nardis 8:07
1-2 Theme From M.A.S.H. (Suicide Is Painless) 4:17
1-3 The Peacocks 6:32
1-4 In Your Own Sweet Way 4:37
1-5 On Green Dolphin Street 6:15
1-6 Like Someone In Love 8:47
1-7 You Don't Know What Love Is 8:02
1-8 What Is This Thing Called Love 10:21
2-1 Lover Man 12:35
2-2 When I Fall In Love 3:49
2-3 All The Things You Are 11:20
2-4 Bill Evans Interviewed By Leonard Feather 3:14
2-5 The Peacocks 6:11
2-6 Theme From M.A.S.H. (Suicide Is Painless) 4:37
2-7 Midnight Mood 5:27
2-8 Nardis / Announcement By Bill Evans 7:58
2-9 Solar (Incomplete) 4:19

Alto Saxophone Lee Konitz (tracks: 1-6 to 1-8, 2-1)
Tenor Saxophone Stan Getz (tracks: 2-3)
Trombone Curtis Fuller (tracks: 2-1, 2-3)
Guitar Christian Escoude* (tracks: 2-3)
Piano Bill Evans
Bass Marc Johnson
Drums Philly Joe Jones

 

Recorded 1978.07.07,19

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