マンハッタン音楽学校やジュリアード音楽院で学びながらジャズピアニストであり作曲家であるレニー・トリスターノに大きな影響を受けた。卒業後すぐにビバップのサクソフォーン奏者として認められ、キャノンボール・アダレイやソニーステットと同様に偉大な先達チャーリー・パーカーの後継者と目された。1968年渡仏、ヨーロピアン・リズム・マシーン(The European Rhythm Machine)を結成し録音を残した。1972年には再びアメリカに活動の場を移した。ジャズではないが、彼を有名にしたポップ・ミュージックの録音としてビリー・ジョエルの素顔のままで(Just the Way You Are)でのアルトサクソフォーン・ソロがあげられる。その他スティーリー・ダン、ポール・サイモンとも共演している。ウッズは自身の録音で7回グラミー賞にノミネートされ、4回グラミー賞を受賞した。
また彼はチャーリー・パーカーの未亡人であるチャン・パーカーと結婚し、パーカーの遺児二人の継父となった事でも知られる。
フィル・ウッズのアルバム一覧
※ 青字は未所有
アルバムタイトル
録音年
コメント
Woodlore
1955.11
テクニックにおいてパーカーの後継者の誰にも引けを取らない存在であったことを知らせしめる。
Warm Woods
1957
ベテランサックス奏者、フィル・ウッズが初期の頃1957年にNYで録音した音源。
Phil Talks with Quill
1957
ジーンクィルとの双頭バンドで暫くやっていた頃の物で、若さ溢れる、小気味良い演奏となっている。
Sugan
1957.07.19
パーカー派アルト奏者のウッズが,レッド・ガーランドと共演した作品
Alive and Well in Paris
1968.11
この盤は、発表されるや人々を驚愕、狂喜させた。目まぐるしく変化する演奏にNelsonも目を剥いた。
Phil Woods and His European Rhythm Machine at the Montreux Jazz Festival