ファッツナバロ(1923-1950)は、少年の頃からすでに非凡な才能を発揮していたという、彼もやはり夭折の天才トランペッターなんですね。ディジーガレスピーの紹介でビリーエクスタイン楽団に加わった後、イリノイジャケー(テナーサックス)、ライオネルハンプトン(ビブラフォン)、コールマンホーキンス(テナーサックス)、タッドダメロン(ピアノ)などの各グループに加わって活躍しています。ジャズトランペッターを語るときに、このナバロのことを触れないわけにはいきません。先のクリフォードブラウンもじつは彼から多大な影響を受けているのです。伝説的ともいえるナバロの名演は、残されたレコードは数少ないのですが、「ザファビュラスファッツナバロ Vol.1, Vol.2」(Blue Note 1947-9年録音、下記CDジャケット写真と曲目)などで聴くことができます。まだ10代の若かりしソニーロリンズのプレーがこの盤で聴けるんですね。