小学校の頃よりクラリネットを学ぶが、やがてサックスへ転向、ピアノも習うようになる。高校時代にバンドを組み、サックスを演奏。音楽活動を続けるが、従事しようとは思わなく、カリフォルニア大学バークレー校に行き、歴史を専攻。在学中に親がロサンゼルスに移った事でカリフォルニア大学ロサンゼルス校に転校。卒業後は就職せずに、宅配ピザのバイトの傍ら、音楽活動を続ける。アイアート・モレイラやイエロージャケッツ等の前座をつとめ知名度を上げていく。1985年にモーリス・デイのキーボーディストのオーディションを受け合格。モーリスはジェイムスのサックス・プレイに注目し、サックス・プレイヤーとしてようやく日の目を浴び始める。アイズレー・ブラザーズやランディー・クリフォード等と共演した。ランディーの北米ツアーで物価の高さと日当の不釣合いさに音を上げ、「痩せそうだ」と愚痴ったことから、ボニー(痩せっぽっち)・ジェイムスとあだ名がついた。ボビー・コールドウェルのバック・ミュージシャンとしても活躍しており、彼のエンジニアをしていたポール・ブラウンにより見出され、彼プロデュースで1992年にインディーズ・レーベルSpindletopからボニー・ジェイムスの名でファースト・アルバムTrustを発売。マイナー・レーベルのアルバムなのにも関わらず、ビルボードコンテンポラリー・ジャズ40位内にランクインし、8位まで上昇、ラジオでも頻繁にオンエアされた。現在このアルバムはワーナー・ブラザーズより再発されている。ファースト・アルバムの好成績により、ワーナーと契約、セカンド・アルバムBackboneが1994年に発売。3枚目のSeductionはビルボードで3位を、ラジオ&レコードNACチャートでは17週トップに留まった。ゴールド・ディスクも獲得した。Boney's Funky Christmasではかつての親元、ボビー・コールドウェルもゲストに呼んでおり、ビルボードで4位を取っている。1997年発表のSweet Thingは翌年にニュー・エディション版が出ている。2000年にはトランペッターのリック・ブラウンと共作、Shake It Upを発表、このアルバムでヒュー・マセケラの"Grazin' in the Grass"や、スムーズシーンでは珍しいだろうホレス・シルヴァー作曲のファンキー・ジャズのスタンダード"Song For My Father"もカバーしている。フォープレイ参加の"Love's Like That"も収録。