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  Waltz for Debby

 

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Bill Evansの有名なVillage Vanguardでのライヴ盤にして、大・大名盤。ギグ直後に事故死するScott LaFaroとのトリオを、正に運良くライブ録音した3枚分の録音のうちでも、もっとも人気のある盤。その後色んな要望があって、今は初版に洩れた曲も入っている。この人のトリオのスタイルを理解するのに手っ取り早いと紹介されることが多いし、また「モダンジャズをとりあえず一枚って言うと、これですかねぇ」と推薦されることも多い。確かに冒頭から「1 My Foolish Heart」、「2 Waltz for Debby」、「3 Detour ahead」、「4 My Romance」、「5 Some Other Time」と、美音の連続でもあり、キレイな曲が多いので違和感なく聴き通せるかも知れないが、実はこの盤に限らず、この人の演奏は奥が深いので、入門盤という認識は、実は誤解とも言える。いわゆる曲のテーマに基づくアドリブというアプローチをはるかに超えて、「曲のあるべき姿、あるいはホントウはこうだったのかも知れない姿」とでも言うべきものを描き出さんとするかのような演奏には、「なるほどなぁ、、、」と感じ入らざるを得ません。60年代以降のピアノトリオの典型的な名演としてよく論じられており、Nelsonもつい、こんなメモを書いてしまいました。それまでのVirtuoso系のトリオの演奏と違って、このトリオを初めて聴いた人は、「ベースやドラムスが変にピアノに絡みたがっているなぁ。」と面食らうかもしれませんが、でも、そういう中で何か惹き込まれるものを感じたら、もう貴方はこの魅力からは逃れられない羽目に陥るという仕掛けです。中には、客の会話、食器の音、天井の反響に至る細部が精緻に録音されているので、それを自室内で正確に再生する研究に努める人も居るとか。確かに、そこまでさせる何かがある。兎に角、これ以上は遅く演奏できないだろうと思えるテンポでの、聴く人の心に染み入るような「1 My Foolish Heart」で、心動かない人は居ないでしょう。冒頭の「My Foolish Heart」から、2曲目のこの曲になだれ込んで行く辺りは、絶品と言っていいでしょう。Discographyを紐解けば判りますが、この流れは実際のライブでの演奏順ではなく、制作者のOrrin Keepnewsが熟考の上に決めた順番です。この辺が、演奏者と制作者の役割の違いの面白さです。
1. My Foolish Heart
2. Waltz for Debby (Take 2)
3. Waltz for Debby (Take 1)
4. Detour Ahead (Take 2)
5. Detour Ahead (Take 1)
6. My Romance (Take 1)
7. My Romance (Take 2)
8. Some Other Time
9. Milestones
10. Porgy (I Loves You, Porgy)

Bill Evans (p)
Scott LaFaro (b)
Paul Motian (d)

 

"Village Vanguard", NYC,
matinee 1, June 25, 1961

 

 

 

 

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