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  The Ivory Hunters

このアルバム、明らかにオリジナルはボブブルックマイヤー名義だったことでしょう。この人はビルクロウの「さよならバードランド」にも頻繁に名前の出てくるバルヴトロンボーン奏者で、おそらくクールジャズの時代に西海岸で人気のあった人だろう。(ワタクシのライブラリーではスタンゲッツの共演者として記憶している)というわけで、本来ワンホーンカルテットの録音になるはずが、スタジオにはサイドマンとして雇われたまだマイルスを通過していない頃の無名なエヴァンスが弾く分の他にもう一台ピアノがあった。ブルックマイヤーはトロンボーンを取り出す前に興に乗ってこれを弾き出す、エヴァンス伴奏する....うちにありゃ、これおもしれいじゃん、ってことになって世にも珍しいWピアノ+ベース、ドラ!ムスという編成で計6曲録音した、ということらしい。この数奇な運命ゆえにジャケにエヴァンスが収まり、ブルックマイヤーが忘れ去られたいまではビルエヴァンスコーナーのCD棚に並ぶというわけである。しかし、ピアノの主役は当然ブルックマイヤー。

Full Album   

Full Album 2   

 

1. Honeysuckle Rose
2. AS Time Goes BY
3. The Way You Look Tonight
4. It Could Happen To You
5. The Man I Love
6. I Got Rhythm
7. Everything I've Got (Belongs To You) (Bonus Track)
8. You Don't Know What Love Is (Bonus Track)
9. I Don't Know About You (Bonus Track)
10. I'm Getting Sentimental Over You (Bonus Track)
11. Dancing In The Dark (Bonus Track)
12. I Love You (Bonus Track)
13. 'S Wonderful (Bonus Track)

Bill Evans (p)
Bob Brookmeyer (p)
Percy Heath (b)
Connie Kay (ds)
Eddie Bert (tb)
Billy Byers (tb)
Lee Konitz (as)
Ernie Royal (tp)
Marky Markowitz (tp)
Phil Sunkel (tp)
Sonny Dallas (b)
Roy Haynes (ds)
Jimmy Giuffre (arr, cond)
Don Elliott (mello, vib,bgo)
Ernie Furtado (b)
Al Beldini (ds)

 

Recorded in New York, March 12, 1959
Recorded in New York, October 29, 1959
Live at the Newport Jazz Festival, Newport, Rhode Island, July 6, 1957

エヴァンスは伴奏という立場。けれども同じ楽器だけに、しかも相手は日頃フロントに立つホーン奏者であるがために、単に主役と伴奏ではなくピアノによる掛け合い、チェイス的なニュアンスが生まれ、これがたぐいまれな妙味を醸し出している。この人を喰ったようなふざけたジャケットそのままに楽しいムード満点。一方でこのくっついては離れていくピアノのラインの味わいが後年のエヴァンスカンバセイションシリーズにつながるひんとになっていったのではない!かと思われる

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