Bill Evansの生涯を通じてみても頂点だったと総括できる、1961年のVillage Vanguardセッションの貴重な記録です。もう一枚の記録であるWaltz for Debbyと並んで、多くの方の座右の盤となっているに違いありません。それ程に一聴して心惹かれ、更に驚くべき事に色々と判ってくるとまた凄い所が新たに見えてくるという盤です。どの曲が良いと言っても、全部なので、書きようがありません。 スコット・ラファロ&ポール・モチアンを擁するビル・エヴァンス・トリオは画期的だったが、残念なことにその活動期間は短かった。というのも、61年7月にラファロが自動車事故のため25歳の若さで急逝してしまったからだ。本作はラファロが事故死する11日前にヴィレッジ・ヴァンガードで録音されたライヴ盤。この時の演奏は『ワルツ・フォー・デビー』と本作に分散収録されており、どちらもすばらしい内容だ。