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 Sesjun Radio Shows

 

Full Album    

73年から04年まで続いたオランダの老舗ラジオ番組から、ビル・エヴァンスがゲスト出演した3つのセッションを収録したCD初登場音源である。番組応募に当選した視聴者がスタジオに招かれて行われた公開録音 というのは俺の勝手な空想だが、観客の歓声や拍手の規模からして、そういった雰囲気が漂う、小規模な演奏会場であるのは間違いない。収録曲に関してTTTT以外は重複ナンバーが無いのは好感が持てる。簡単な要約を記す。

DISC 1
1. Up With The Lark
2. Time Remembered
3. Ttt (Twelve Tone Tune)
4. The Two Lonely People
5. Some Other Time
6. Sugar Plum
7. Sareen Jurer
8. Morning Glory
9. Tttt (Twelve Tone Tune Two)
10. Blue Serge

 

DISC 2
1. If You Could See Me Now
2. My Romance
3. Laurie
4. Nardis
5. Blue In Green
6. The Days Of Wine And Roses
7. I Do It For Your Love
8. Bluesette
9. Five

DISC 1
TRACK 1,2,3,4,5
1973年12月13日  De Boerenhofstede
Laren,The Netherlands

 

Bill Evans (p)
Eddie Gomez (b)

TRACK 6,7,8,9,10
1975年2月13日  De Boerenhofstede
Laren,The Netherlands

 

Bill Evnas (p)
Eddlie Gomez (b)
Eliot Zigmund (ds)

 

DISC 2
1979年12月6日  De Meerkoel
Lelystad,The Netherlands

Bill Evans (piano)
Marc Johnson (bass)
Joe Labarbera (drums)
Toots Thielemans (harmonica  5,9)

CD1_#1,2,3,4,5
73年に収録された、エディ・ゴメス(b)とのデュオで、演奏は3セッションの中で一番充実しているように思う。それを引き立てるのがクリアなステレオ録音である。エヴァンスのピアノは当然として、ゴメスのベースも凄みを伴って聴き手に迫る素晴らしい復刻音源だ。全5曲、TTTTであろうが、バラードであろうが、端正ながら強靭な打鍵を目まぐるしく連発するエヴァンス。そしてそれに対峙する、普段よりも控えめながら一音一音が下腹にズッシリ響く重厚なベース?それでいて全く自由に泳ぎ回る存在のゴメスを聴かされると、両者がほぼ対等の位置付けであるのがお解かりいただけると思う。俺にとって、レギュラーでのゴメスはトリオから突出した瞬間を度々聴かされる苦手な存在なのだが、ここではそんな退屈な時間は存在しない。何と言ってもトリオ演奏に負けない、と言うかドラム不在のハンデを全く感じさせないのだから。
CD1_#6,7,8,9,10
75年に収録された、エディ・ゴメス(b)エリオット・ジグモンド(d)とのトリオだが、篭ったようなピアノの音色をはじめとして、音質が他の2セッションと比較すると劣る。とは言え、この手の発掘モノでは充分なステレオ音源だろう。こちらはゴメスやジグモンドのソロが長くて長くてダレて…一体何を演奏していたのか?と忘れさせてくれる曲もあったりする。このセッションは3回繰り返し聴いたのだけど、#9_TTTT以外は淡々と進行していく感じがして俺には印象に残らなかった…今後もきっとそうだろう。
CD2
79年に収録された、マーク・ジョンソン(b)ジョー・ラバーベラ(d)とのトリオで、こちらも上々のステレオ音源だが、ラストトリオ末期のような過激さはまだまだ望めない。冒頭からの4曲全てでエヴァンスの1分を超える独奏で始まるのが特徴だ。中でも、5分を超える独奏の後にテーマと同時にトリオが爆発する#4_Nardis のカッコ良さと言ったら!こういうのを聴かされると、ヤッパリ俺はラストトリオが好きなんだなあと差認識させられる。そして続く#5があのBlue In Green だ!よっしゃあ!と気合を入れた瞬間、ノホホンとスピーカーから流れ出したハーモニカには思わずズッコケましたよ。事前にクレジットをシッカリ確認しなかった俺が悪かったのだが、#5以降はトゥーツ・シールマンがハーモニカでスポット参戦しています。ここからトリオの演奏はトゥーツの伴奏者になっちゃった感も無きにしもあらず…シールマンズの哀愁溢れるハーモニカは好き嫌いが分かれるか?
※という訳で、全ての記録を復刻するのは、それはそれで確かに意義のある事には違いないが、エヴァンスの作品としての完成度を考慮するならCD2枚組みではなく、CD_#1,2,3,4,5とCD2_#1,2,3,4で構成された1枚もので充分であったように思う。

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