とにかくEvansの低域から高域までピアノの音域をフルに使ったデリケートなピアノ・タッチがかなり綺麗に録ているのは有り難い。美しい演奏は限りなく美しく、激しい演奏ではそれ以前のトリオにはなかった程の激しく情熱的なプレイで感情移入するEvansのプレイは、録音次第で随分と変わってくるだけに、この高音質は非常に嬉しい。このラスト・トリおの79〜80年代にかけて残した音源が優れているのはその辺りにも秘密がある様に思われる。また忘れてはならないのがLaFaroやIsrael、Gomez等に比べると今ひとつ評価されていない気がするJohnsonのベースの音が非常にウォームでリッチな音で録れているのも大きい。Gomez時代のEvans Trioもとても良いのだけれど、Gomezのベース音がイマイチ良くないだけに、このベース音までキッチリととれているというのは非常にポイントが高い。個人的にはきっとベース・ピックアップの性能の問題もかなり大きい様にも思うが、Johnsonの技量の高さがダイレクトに伝わってくるのはやはり素晴らしい。Evansは元来非常にベースに重きを置いてきたピアニストだけに、ここは実に重要なポイントとなるだろう。その点、この時点ではLaberberaのドラムがEvans〜Johnsonのコンビネーションに追いついていない感はあるが、それは当初のMorrellも然りで、De Jhonetteは別格と言えるのかもしれない。
Billl Evans TrioについてはLaFaro〜Motianとの1stトリオ、Israel〜Bunkerの2ndトリオ、短い流動期を挟んでGomez〜Morrellの3rdトリオ、また流動期を経てこのJohnson〜LaBerberaのラスト・トリオに行き着く訳だが、Evansが死去した時点で公式にアルバムがリリースされていなかったこのラスト・トリオはあまり評価が高くない様だが、Evans自身が晩年に自負していた通り、実に素晴らしい演奏がEvansの死後次々と発表される音源の数々がそれを実証している。そして本作もその中にあって決して見劣りのしない素晴らしいライヴの記録である。本作はAやH、Tといった大手量販店の通販サイトでも公式音源に混じって売られているので興味のある方は探してみるのもいいかもしれない。vans TrioについてはLaFaro〜Motianとの1stトリオ、Israel〜Bunkerの2ndトリオ、短い流動期を挟んでGomez〜Morrellの3rdトリオ、また流動期を経てこのJohnson〜LaBerberaのラスト・トリオに行き着く訳だが、Evansが死去した時点で公式にアルバムがリリースされていなかったこのラスト・トリオはあまり評価が高くない様だが、Evans自身が晩年に自負していた通り、実に素晴らしい演奏がEvansの死後次々と発表される音源の数々がそれを実証している。そして本作もその中にあって決して見劣りのしない素晴らしいライヴの記録である。本作はAやH、Tといった大手量販店の通販サイトでも公式音源に混じって売られているので興味のある方は探してみるのもいいかもしれない。 |