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  Intermodulation

 

Full Album   

Full Album 2   

ビル・エヴァンスとジム・ホールのデュオの名盤がCD化された。ジム・ホールの控え目な演奏も好感が持てるが,ギターとのデュオという難かしいテーマで,トリオとは全く違うピアノ奏法で非和声音の衝突を回避するエヴァンスの手腕に感心する。
最初のデュオ(共演)だった、Undercurrentから4年経過し、表面的な印象はいろんなところでレビューされているように、「前作に比べてくつろいだ雰囲気」なのであるが、それはあくまでも表面にすぎない。この二人のことである、そんなハンパな演奏はしていない。ピアノとギターという同じ撥弦楽器(弦をはじいて音を出す)である関係上、同じ音階の音は似た音色に聞こえる。しかも両方とも和音が出せるため、演奏上最大で16音同時(ピアノは両手で10音、サスティーンペダルは考えず。ギターは6音)に出せる。ということは、和音であればそれなりに鑑賞にたえる音になるが、ジャズのようにテンションを多用している場合、不協和音のぶつかり合いや不要な音の重なりなど聴くにたえない音になってしまう。それをこの二人はメロディーとバッキングの巧みな役割分担、フレージングの工夫、音数の制限、そしてトラックダウン時の音量とバランス調整(これはミキサーの仕事であるが)によって、みごとに上質の音楽に仕立てあげている。これは高度な演奏技術と卓越したセンスがあってはじめてできることであり、ハンパではできない。

1. I've Got You Under My Skin
2. My Man's Gone Now
3. Turn Out The Stars
4. Angel Face
5. Jazz Samba
6. All Across The City

Bill Evans (p)
Jim Hall (g)

 

NYC, April 7, 1966

 
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