Green_Dolphin

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　 On Green Dolphin Street

Full Album

録音日付が「Chet」盤と同じであり、同盤録音後にトリオだけで一枚分を余計に録音したものの、発売に踏ん切れずに20年ほど倉庫に寝かされて、「Peace Piece and Other Pieces」盤で初めて世に出たというのは、ホントウらしい。当時のMiles Davisバンドで言えば、「Jazz at the Plaza」盤と、バンドを辞めたのに急遽呼び戻されて参加した「Kind of Blue」盤の間に挟まる谷間の時期に当たります。相方が、Paul ChambersとPhilly Joe Jonesという御大バンドのリズムセクション仲間ですから、連携に不安は無く、標題曲の「On Green Dolphin Street」だって、かなりの出来です。表題の３曲目の「グリーン・ドルフィン・ストリート」が一番素晴らしいですね。軽やかで、雄弁なピアノを聴くことができます。ビル・エヴァンスの特徴でもロマンティシズムも随所で感じとれますし、フィリー・ジョー・ジョーンズのブラシを使った演奏がとても印象に残りました。
「知的で洗練されたジャズ」というビル・エヴァンスの個性が如何なく発揮された演奏で、この1曲を聴くだけでも値打ちがあるアルバムに仕上がっています。

1. You and the Night and the Music
2. My Heart Stood Still
3. On Green Dolphin Street
4. How Am I to Know?
5. Woody 'N You [Take 1]
6. Woody 'N You [Take 2]
7. All of You

Bill Evans piano
Paul Chambers bass
Philly Joe Jones drums

Recorded in Jan 1959

by ジャズアルバム紹介