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  Consecration Volume 2

もとをたどれば日本のアルファ・ジャズが1989年に発売したものが最初。LP/CD二枚組で発売されたもので、このCDはその2枚目の演奏に相当する。その後、「Consecration II」というタイトルで、未収録曲を集めたアルバムも発売されたが(Theme from MASH が入っているアルバムです)、本来であれば最初の二枚組で完結されるべきアルバムだったと言えるだろう。また、発売に関しては、関係者に十分な確認や、版権処理を行わず発売に踏み切ったようで、マーク・ジョンソンがジャズ・ライフ誌に掲載されたインタビューにおいて批判的に話していたように思う。プロデューサーは木全信で、その後のアルファ・ジャズのムードミュージック路線を知るものには、大きな危惧を抱かせる人物だが、このアルバムにその心配はない。
天の采配か、単なる偶然かは分からないが、一週間に渡る録音から最高の演奏をピックアップしまとめ上げられたアルバムである。とりわけ、終わりの三曲のまとめ方は奇跡に近い。Turn out the Stars、Like Someone in Love、My Romance は、あたかも切り離すことのできない組曲のような構成感をもち、加えて、一曲一曲の演奏が極めて充実している。これは想像でしかないが、実際に曲を選んだ人物は、自身の耳を頼りにエヴァンスの最後を飾るに相応しい最高undefined

1 Tiffany
2 My Foolish Heart
3 Days Of Wine And Roses
4 Your Story
5 Turn Out The Stars
6 Like Someone In Love
7 My Romance

Bill Evans (piano)
Joe La Barbera(Drums)
Marc Johnson(Bass)

 

Recorded 1980.08

キーストンコーナーでのラストライブ、胸に沁みます。もう少し早くJohnson,Labarberaに出会っていたら、など詮無い事を考えてしまいます。もう少し体調が良く長くラストトリオが続いていたら、練れて旨味を増したトリオ芸術を堪能出来たと思います。リズム、テンポ、ピッチを自在に変えて、楽曲の持っている美しさを十二分に引き出して、三者で曲を引き回して膨らませて新たな感動を聴衆に提示するEvans 。そしてさらに楽曲の幅を広げるインタープレイ。何気ないスタンダードが新たな角度からライトアップされて蘇ります。ラストトリオはEvansの死を賭したピアノトリオ芸術の集大成です。ConsecrationでのEvansの壮絶なプレイに涙しながら、ここまで高め持って来た執念に感動します。三者の想いが一つになっていた証しです。極北、非凡の熱いJazzへの想い。

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